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インスリンとトレーニングの関係性

インスリンとは

インスリンとは膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種で、血糖値を唯一下げるホルモンです。

1.インスリンの働き

①血糖値を下げる
②血液中の様々な栄養を各組織に運搬する
③体脂肪合成に関与

2.インスリンと脂肪

インスリンは様々な栄養素を組織に運ぶ役割がありますが、運ぶ順番が決まっており「インスリンヒエラルキー」と呼びます。

インスリンは本来、筋肉 ▶︎ 肝臓 ▶︎ 脂肪 の順番に運ばれるので、インスリンにより体脂肪が増えると言う事はほとんどありません。

しかし、インスリンヒエラルキーは筋肉量に応じて栄養を運ぶ比率が決まる事がわかっています。

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筋肉量が多い ▶︎ ほとんどの栄養は筋肉に行き渡り、脂肪にはほとんど栄養が行き届かなくなります。

筋肉量が少ない ▶︎ 筋肉に与える栄養が少なくて済むので、脂肪にまで栄養が行き届き体脂肪が合成されてしまします。

そして、インスリンは脂肪合成酵素の1つである「リポ蛋白リパーゼ(LPL)」という酵素の働きを助ける事で脂肪を合成してしまい、脂肪分解酵素「ホルモン感受性リパーゼ(HSL)」の働きを阻害してしまう事で脂肪分解の働きが抑制されてしまいます。

3.血糖値と筋力トレーニング

筋トレをする際は血糖値を上げておくとより効果的です。

血糖値を上げると血糖値を下げるホルモンであるインスリンが働くので、トレーニング中に負荷がかかっている筋肉へ栄養を運び、筋肉の合成を促進してくれます。

※ちなみに女性の方は女性ホルモンの関係で基本的に筋トレをしてもゴツくならず引き締まります。

【筋トレに合わせて血糖値を上げるには?】
・筋トレの約2時間前までに食事を済ませる
・筋トレの60〜75分前にプロテインを飲む
・筋トレの30分前にバナナを食べる
上記3つのどれかをしておけば、インスリンを上手く活用できます!

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4.インスリンとアルギニン

多くのエナジードリンクに配合されている「アルギニン」と言う成分。
なぜエナジードリンクにアルギニンを配合するのか?を解説します。

アルギニンは非必須アミノ酸の一種でよく知られている働きは下記になります。
・血管拡張
・免疫機能の向上
・体内の余分なアンモニア(毒素)の除去

ここまでは、よく知られているアルギニンの働きになりますが、実はその他にも筋トレをするなら超重要な役割があります。

①アルギニンのプラスイオンが脱分極を起こし、インスリン分泌促進
②アディポネクチンと呼ばれる分泌蛋白を増加し、インスリン感受性を高める
③細胞内の脂肪酸を減少させ、インスリン感受性を高める
④AMPキナーゼと呼ばれる酵素を活性化し、糖・脂肪酸の取り込みを促進

※インスリン感受性とは筋肉や肝臓に働きかけるインスリンの働き度合いの事です。

簡単に言うとアルギニンはインスリンをしっかり働かせる事で筋肉に栄養が届くようにしてくれると言う事です!!

インスリンを味方に付けるか付けないかで筋トレの効果が大きく別れてきます!
インスリンと上手く付き合う為に是非参考にしてください!

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