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マンハッタンの夜と東京の夜

頼れる編集者かつ我が親友・ランチの麺子との共同マガジンがスタートしました。
その名も「東京女子って大変ですか?」。

地方で生まれ、夢を追いかけ上京し、東京で出会った20代女子ふたりが、東京で生きることについて、その他諸々を語っていきます。

「東京で働いているなんてすごい」と地方の友達からは言われるし、東京に来る前は私もそう思っていた。いざ東京に身を置いて働いていると、意外とすんなり暮らせてしまっている。
外から見えている世界と、中にいる人から見えている世界はきっと違うのだろう。

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麺子との会話の中で話題にふと出たSATC。SATCは、マンハッタンにて自立して生きる女性たちの、仕事と恋愛の赤裸々なエピソードが詰まっているドラマだ。麺子曰く、SATCに出てくる女性たちのいる環境が、どうしてか今の東京と重なるのだそう。

麺子の勧めるものは外れないので、遅ればせながら(20年ほどの遅れをとって)見てみることにした。

SATCと聞いて何を思ったか、「なんか過激そう」。わたしは生粋のシティガールではないから、「重なる」と言えども、なんだか違う世界の住人たちのお話なんだろうと思っていた。

しかも、1作目が始まったのは1998年。なんとわたしが幼稚園児のとき(!)。
こりゃあ時代も変わっているよね、なんて思っていたのだけど。

1シーズンの1話目を観てびっくり。マンハッタンの街でバリバリ働く4人が、なんだか、東京で今の時代を生きている女性たちと似てない?っていうのが最初の感想だった。

特に、マンハッタンの夜と東京の金晩は似ている気がした。仕事を終え、素敵なメンズを捕まえるために夜の街へ繰り出す。金曜日の夜は特に、欲望が目に見えてわかる。

でも、わたしたちの生活はあれほどまでに過激じゃない。獲物を狩るためにギラついてはいないし、
男性を取っ替え引っ替えしていないし、金曜日にまっすぐ家に帰ることだってある。

意外と地味なものだ(ガールズトークで話す内容は同じくらい過激かもしれないけれど)。メディアで描かれる「東京女子」の生活は、切り取られてコーティングされた、ほんの一部分。

1話の最後に「本当の恋」の話が出ていた。彼女たち4人は、まだ本当の恋を知らないのだと思う。ひょいっと男性を乗り換えられるほど、本気の恋はサクッと忘れられるものじゃない。

4人がそれぞれ、今後どうやって仕事に恋に生きていくのかが楽しみだ(楽しみに1話ずつゆっくり観るつもりだから、ネタバレはご勘弁を!)。

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