決戦の金曜がついにやってくる
ほぼ徹2日目。
どうせ夜な夜な起きているのだから、休憩がてらおうし座流星群でも眺めようかと思っていたのに見頃ももう流れ去ってしまった。
ラーメン好きの夫はわりとちょこちょこ仕事終わりにラーメン屋に寄って帰ってくるのだが、わたしが夕飯つくりま宣言をした今週に限ってまっすぐ家に帰ってくる。
旅行前で仕事がパツパツに詰まっている我々。
土日休みの夫は泣いても笑っても明日がいったん区切りとなる。
「今週をなんとか越えよう」を合言葉に、悲壮感をただよわせながら互いに1日1日を過ごしているわけだが、夫は仕事を握ったまま休みを迎えることになりそうだと、今日はさらに悲壮感をただよわせて帰ってきた。
一方のわたしはぐっと握っている仕事をぱっと手放していくしか道がない。なぜなら、納期は待ってくれないから。
夫はもう握ったままの方向で諦め、割り切りかけているのかもしれないが、わたしはそうもいかない。今日も今日とて夜活だ。
デスクで仕事をしながら食べようと思っていた朝ごはんの焼き芋とプロテインが、今もなおそのままそこにある。
食事を抜いても睡眠を削っても、最優先は納期である。
∽∽∽
会社員だった頃、唯一の楽しみが金曜の晩だった。
先輩にどんなに怒鳴られても、上司にどれだけ詰められても、金曜の17時をまわれば60時間ぐらいは仕事から解放される。
とくに趣味もなく、あるのは仕事のストレスと帰りたくない家のみだったわたしは夜な夜な飲み散らかし、クラブでも飲み散らかし、始発が動きはじめたころに帰宅して土日を最悪の二日酔いで過ごしてあっという間に魔の月曜を迎える7日間の繰り返しであった。
そんな金曜の昂揚感ももはや何年も味わっていないし、最悪の二日酔いも同様にもはや何年も味わっていない。
いっとき、金曜の夜はレイトショーでの映画鑑賞にはまっていた時期もあるが、それももう長くご無沙汰している。
ギリギリにならないと仕事に取りかかれないくせに、なぜか「来週のぶんもちょっと進めとこうかな」という変なまじめさを発揮して、金曜の晩も月曜から木曜と何ら変わらずパチパチとキーボードを打っている。
そんな前倒しをしても、来週が楽になったことはあまりないのでそろそろ切り替えるということを身につけたい。
…キャンプとか、ウィンタースポーツとか、出かけないとできない趣味でもできれば話は変わる気もしている。
しかし、そんな切り替えの1歩が実は今なのかもしれない。
旅行前の仕事を終えていくだけで精一杯で前倒しなど到底できないだろうし、さすがに休みたい。
お風呂にもゆっくりつかりたいし、ふとんに横になって熊の冬眠レベルで眠りたいし、酒もゆっくり呑みたい。観たいマッチョ動画がたんまり溜まっている。
明日はついに決戦の金曜日。
では栄養ドリンク買ってきます。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたは休前日の夜、どんなふうに過ごしますか?
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