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息ができないほど刺激的な1日であった

ボロ雑巾のようにくたくたの体でなんとかシャワーを浴び、宿泊している部屋に戻ってきてPCに向かっている。
ご近所の部屋から、豪快ないびきが聞こえてくる。

ふだんは散歩のおかげでなんとか日に4,000歩ほど歩いているが、今日は倍以上の9,800歩となった。
…いや、今日は歩くより跳ねたほうが多いかもしれない。

ふだんなかなか寝つきが悪いが、さすがにここまで疲れるとちゃんと眠い。
しかし眠る前に、どうしても書いて残しておきたいことがある。

∽∽∽

およそ1年ぶりにライブに行ってきた。

一時は諦めようかと思った。
一時といっても、前夜の話だ。

昨夜届いたクライアントからの修正依頼。
でも今日はライブがある。しかも泊まりときている。

夜な夜な修正し、だいぶ夜も深い時間になってしまった。
単なる徹夜ならまだしも、徹夜明けに待っているものはライブである。
ぶっ倒れたら大変だ。
しかし、今から仮眠したらまた寝坊しかねない。
お金はもったいないが、もう諦めようか。

…すこし考えて、起きられなかったら諦めることにした。
アラームをガンガンに設定して仮眠をとり、ギリギリ間に合う時間に目が覚める。
ライブ会場にたどり着くまでには、逆方面の電車に乗ってしまうアクシデントも発生した。

紆余曲折を経てたどり着いたライブ会場。
この時点でHPはほぼゼロに近く、MPだけで歩いているようなものだ。

無事に開場し、場内に入ると、なんと最前列ではないか。
これまで人生でライブには何度も足を運んだことがあるが、最前列は生まれてはじめてだ。

∽∽∽

いよいよアーティストが登場するそのとき、ライブならではの重低音がどでかいスピーカーから溢れ出る。

心臓が揺れる。

と同時に、鼻に音が詰まって息ができない。

音圧で鼻の穴に栓されたような感覚とでもいおうか。
富士急のドドンパがスタートする瞬間の息が吸えないあの感じ。
あるいはサウナで鼻呼吸できない、あの感じ。


それだけじゃない。
最前列というのは、紙吹雪バズーカを操作するスタッフさん、撮影スタッフさんの動きもよくみえる。

これまでライブの楽しみ方といえば、ただ「ふぉーぅ!」などと叫びながらプチャヘンザして飛び跳ねるぐらいしか知らなかったから、実に興味深い。

写真や動画を撮っている人も大勢いたけれども、今日は記録に残すのはよそうと思った。
せっかくの最前列、画面越しじゃもったいない。

鼻を詰まらせて呼吸困難に陥りながらも、目ん玉をかっぴらいて、すべての細胞ですべてを楽しんだ。
「ふぉーぅ!」している余裕がなかった。

そした自分がしんどかったとき、大げさでなく1,000回以上は聴いた曲も流れて、ちょっと泣いた。


さあ、余韻に浸りながら眠りにつくとしよう。
豪快ないびきも、今日はぜんぜん気にならない。
おやすみなさい。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたの最近の「最高の1日」はどんな日でしたか?

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