理解しないけど、知ろうとはする
昨日の宣言どおり、今日の夕飯は焼き魚であった。
塩麹をまぶした状態で売られている鮭の切り身を買ってきたので、焼くだけである。
そしてお皿に盛るだけの冷奴。
あとは冷蔵庫で半端に残っている野菜でみそ汁。
献立を決めるのにかかった時間は5分ほどだろうか。
だいぶ進歩している。
さあ、夕飯の支度をしましょうかというところで、ばたばたとクライアントから連絡が入る。
新規のお仕事のご依頼、資料の共有、修正の依頼…。
対応しているうちに、夫が帰ってきてしまった。
そうだ…月初の夫は帰りが早いんだった…
やることが多くて目が回るかわりに、頭が回っていない。
なにやらキッチンから音が聞こえてくる。
ん?これはお米を研いでいますね。
あれ?魚も焼いていますね。
この匂いは、スープもつくっていますよね?
なんと、頼んでもないのに夫が夕飯をつくってくれているではないか。
ひと言お礼をとキッチンに顔を出すと、夫の姿はそこに在らず。
お風呂に入っているようだった。
夫は料理好きである。
そしてわたしは夫の早帰りを忘れがちである。
夫が帰宅したタイミングで、わたしがまだ夕飯調理中あるいは着手前だと「俺やるわ」と自ら買って出てくれる日もある。
今日もまさにそのパターンであった。
でも、早帰りだからといって必ず夕飯をつくってくれるわけでない点はテストに出るので覚えておくように。
今日は焼くだけですむお魚と冷奴という超絶楽ちん献立を組み、「がんばるのをやめよう」と鼻息荒くしていたのだが、じゃっかんの肩透かしを食らった。
∽∽∽
そういえば今月、もうすぐ結婚記念日を迎える。
夫とのつき合いも長くなり、だいぶいろいろなことを知ってきたつもりだが、まだまだ知らない一面が何枚も出てくる。
腹の立つことも笑ってしまうこともあるのだが、いろんな角度から夫を捉えてみたうえで、どんどん期待を捨てていきたい。
そして、わたしの世界も知ってもらおうと思う。
夫婦というのは、USJに似ていると思うのだ。
ハリー・ポッターの世界、マリオの世界、スパイダーマンの世界…
ひとつのテーマパークのなかにいろんな世界がある。
夫婦・家族もそう。
ひとつの家庭のなかに、「えいみ」という世界、「夫」という世界、それぞれの世界がある。
ハリー・ポッターの世界ではなぜみんな魔法が使えるのか
マリオの世界ではなぜ人間の姿をしたキノコがいるのか、
理解はできなくても、「そういうものなのね」と知る程度ならできるだろう。
わたしは夫を理解することも、夫にされることも、手放そうと思う。
その代わり、これからは夫の世界を知る、わたしが生きている世界を知ってもらおうと思う。
なおわたしの世界では明日の夕飯は手羽中の煮込みとトマトのスライスです。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたはどんな世界に生きていますか?
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