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過程からあなたを覗き見る

やっぱり誰かの過程を知るのが好きだ。
今回noteのクリエイターフェスで開催された三宅香帆さんの『伝わる文章のコツは?"好き"を伝える文章講座』の生配信を見ていて改めて思った。

私は趣味でもある同人活動では小説を書いているのだが、小説の書き方みたいなのも好きだし絵や漫画を描く方の創作論みたいなのも好きだ。
もちろん今回の文章講座も大大大好きな内容である。
エッセイとかブログの書き方も大好き。
実際にそれが自分のとって参考になるかどうかはあまり関係がなくて、ひとまず人が創作をするにあたって、どういう創意工夫を凝らしているのかを聞くのがとにかく大好きなのである。
なぜここまで好きなのかを考えてみたけれど、やっぱりそこにはその人のパッションが迸る様子が見られるからで、ひいてはそれらがその人自身として見えるからだ。
その人がそこに行き着くまでに行った数々のトライ・アンド・エラー。
トライ・アンド・エラーができるのはそこに情熱があるからに他ならない。
どうすればいま自分が手がけているものが魅力的になるか、自分が言いたいことを相手に届けるにはどうすればいいか。
その人の創作に対する愛情と叡智がこもっているからだ。

創作物そのもの(文章や絵)じゃダメなのか。
ダメなのだ。

創作した結果の作品を読んだり見たりすることはとても好きだけれど、そうじゃない。そうじゃないのだ。
私が好きなのはトライ・アンド・エラー、愛情と叡智がこもった創作の過程が好きだ。
その過程にはその人自身がどんな人かがわかる。

カフェへ訪れてコーヒーを注文するのもそうだ。
カップに注がれたコーヒーを店員さんにサーブされるよりも、豆をガリガリと挽きながらドリップされてカップに注がれるところまでを見れるほうがいい。
そこにはマスターのこだわりが絶対に見えてくる。

だからもともと「なぜ、こうなるのか・なったのか」を突き詰めるのが好きだし、それが詳らかになっているようなコンテンツが好きなのだ。
過程が見られるからYouTubeもコスメ紹介よりもメイク動画のほうが好きだし、『〇〇を食べてみた』よりも『〇〇を作ってみた』の動画のほうが好きなのである。
過程を見ることによって、省くところ注力するところが出てくる。
それは人それぞれ違っていて、そこに個性や人となりが出てくる。
つまるところその過程から垣間見える『その人』を覗き見たいという欲望が私のなかには常にある。
その欲望を満たすために私は〇〇講座や〇〇の描き方、作り方の記事や動画にアクセスするのだ。


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