癒しのトントン
お昼過ぎに仕事から家に帰ると、リビングにトドが二頭、大きなイビキをかきながら寝ていてギョッとした。
よく見ると、トド二頭は、私の夫と、義母(夫の母)で、二人そろってお昼寝中の様だった。
そのトドたちに挟まれて娘がちょこんと座って二人の大きな身体をトントンしながら寝かしつけていた。
娘は私に気づき笑顔で「ママ、おかえり~!」と小さな声で言ってくれた。
夫と義母の大きなお腹の上に、小さなタオルがちょんと置かれていた。
そのタオルは普段娘が保育園で昼食時に使っているお手拭きタオルだった。畳まれた洗濯物の山から娘が持ってきたと思われた。
「お腹が冷えないように掛けたのよ~」と娘が、シーっと言いながら、帰宅した私に教えてくれた。
置かれたタオルが小さすぎてデカイお腹には全っ然足りていなかったけど。。
その光景が可笑しくって笑ってしまった。
あとで聞いたところ、夫と義母は娘とお医者さんごっこをしていて、患者役の二人が横になって医者役の娘に手当てされた瞬間に寝落ちしてしまったらしい。
3歳の娘の手はゴッドハンドだ。
小さくて、柔らかなその手で触れられると、じんわりと心も身体もあったかくなる。トントンされると、一瞬で眠くなる。
赤ちゃんの頃から家族や保育園の先生から寝かしつけのときに、トントンされることが大好きな娘だから自分の好きな人やモノに、自分がされて嬉しいトントンをしてあげるのだと思う。
ミニーちゃんのぬいぐるみ、パジャマ、おもちゃもトントンして寝かしつけている。
今日もみんなきっと癒されているに違いない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?