さかあがり、出来ますか?
ムスメと毎週末のように公園へ行っている。
鉄棒にブラーンとぶら下がって前後に揺れるのが好きな様で(結構地味め)、なるべく鉄棒のある公園へ連れていくようにしている。
先日もブラーンと気持ち良さそうにぶら下がっているムスメを見たとき、ふいに思い立って、さかあがりをしたくなる衝動に駆られた。
ぶら下がっている隣の鉄棒で早速トライ。
両手で鉄棒をしっかり握る
さぁ、足から地面を蹴り上げ、空へ振り上げる
クルッ(回っているとこ)
パ!!
(鉄棒に両手いっぱい伸ばして突き上げているとこ。顔はドヤ顔)
の、イメージだったが、
見事に撃沈。
お尻がついていかない。
何度やっても、クルッのところすらいきつかない。
あれ、なんで出来ないの。と思ったところでふと我に返った。
ここは公園。
周りに沢山の子どもが遊んでいる。当然親もいる。
オバさんが必死に出来もしない、さかあがりに挑戦しようとしている。
イタすぎる。
その地獄絵図が、こっ恥ずかしすぎて、そそくさ鉄棒から離れた。
私は小さい時、鉄棒が大好きで、3歳のときに既にさかあがりが出来ていた。
お友達とワイワイ遊ぶのが苦手で、一人でマイペースに遊べる遊具は鉄棒だけだった。
鉄棒が相棒で、園庭の隅っこにある鉄棒に毎日夢中になっていて、初めてのさかあがりが出来たときは、誰も気づかない隅っこで、「私、凄い!出来た!」て心の中で、褒め称えてた。
なのに。
いつの間にかあれから約30年が経った。
ムスメが先日鉄棒でブラーンするまで、かつての相棒の存在も忘れていた。
忘れていた思い出を取り戻すために、今度は早朝の誰も居ないときにムスメと公園に行ってさかあがりの練習をしようと企んでいる。
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