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外資系メーカーに勤める公認会計士の日常|14. 時短=やる気がない、は大間違い!

私の悩みを『フルキャリマネジメント』にあてはめてみる

今日も『フルキャリマネジメント』を読んで考えたことをもう少し書きたいと思います。

私が最近悩んでいたこととして、「小1の壁バタバタしたくない…むしろ前向きに子どもの小学校入学というライフイベントをフルに楽しみたい!仕事は時短勤務に変更しようかな…」という思考がありました。

この思考を、『フルキャリマネジメント』を読んで学んだことをもとに分析してみます!

フルキャリ視点の小1の壁

フルキャリが、家庭と仕事の両方をうまく回すということに特別なモチベーションを持っていることは前回のnoteでも書きました。つまり「子どもを預けてまで働くんだからやりがいのある仕事がしたい」という価値観が判断軸になってくる、という話でした。

今回の私の悩みは「子どもの小学校入学」という一大イベントにどう対処するかです。学童行ってくれるか問題などの実際的な問題を横においておくとして、前向きな言葉でいうと、「入学したての子どもが小学校から帰ってきて、一緒におやつを食べながらその日あったことをおしゃべりして、宿題をみてあげる」という私が想像するにはとても幸せそうな夕方の時間が、天秤の片方に乗っていることになります。

これをフルキャリステートメント(すみません私が今勝手に作った造語)に載せかえると、「この幸せな夕方の時間を返上してまで働くんだから、やりがいのある仕事がしたい」となります。

そうなると、私としては、この天秤の左側に乗っている幸せ時間とバランスが取れるほどやりがいのある仕事が世の中にあるのか!?(大袈裟ですね笑)…と思ってしまうので、急に天秤の左右が不安定になり、家庭と仕事の両立へのモチベーションが下がってしまったのです。

時短勤務だと意欲が低いことになる?

今回私は時短勤務への切り替えで小1の壁を乗り切ろうとしていますが、本の中でも時短勤務については多く触れられており、主な論点は以下のようでした。

①時短勤務を選択するフルキャリが、仕事への意欲が低いわけではない。上司は「この人は時短だから仕事を振るのは程々にしよう」と勝手に考えるのではなく、継続的にフルキャリ本人の仕事への意欲を確認し、高める働きかけをすることが大事。

②フルキャリの仕事への意欲を維持し、高めていくためにも、月に数日でも時短でなく働ける日を作れるようなサポートをすることも有効。これを経て時短勤務を卒業させることもできる。

そう、ここで難しいのは、フルキャリは時短だからって仕事への意欲が低いわけじゃないんだけど、時短なりの仕事=やりがいのない仕事しか割り当てられなければ、結局仕事への意欲を失っていってしまうというところなんですね。

マネジメント側の思惑

それで、私がちょっとだけ腑に落ちてないのが、やっぱりいつかフルタイムに戻してもらわないと困るってマネジメント側は思っているのかな、ということ。

本の中では、例えば産後半年までに復帰する人へのサポートとか、時短勤務の人でも数日はフルタイムで働ける制度とかが紹介されていました。家庭の制約があっても、より早くから働ける、より長い時間働ける、という選択肢があること自体はとてもよい!選択肢は多いに越したことないからです。

でも、本当に早く職場復帰したい?状況が許せば長い時間働きたいの?これはフルキャリ本人が自分自身に問いかけなければいけないと思います。会社側からしたら誰にだってより大きい成果を発揮してほしいと考えるのは当たり前で、両立のサポートはしてくれても家庭生活に責任持ってはくれません。私自身が、家庭と仕事の全部をひっくるめて、人生に対してモチベーション高くいられるにはどうしたらいいか、個人としては常にそれを自問自答しなきゃいけないなと思いました。

時短でもいい仕事はできるはず!

そうなると、会社のマネジメント側には「時短勤務だって仕事への意欲を維持して高めていければ文句ないでしょ?」と言いたくなる私。私のようなオフィスワーカーにとって「この時間絶対勤務してなきゃいけない」という必要性は薄いと考えています。時短勤務への切り替えによって出来なくなることは、以下の3つだけだと考えます。

①短縮時間相当の仕事の量が減ったり質が落ちる

②夕方以降のミーティングに出られなくなる

③これ今日中にやっといて!といった急な依頼に対応できる可能性が低くなる

私個人として、この3つのうち、①は上司やチームとの調整・合意で解決できるし、②③の夕方以降のミーティングと急な依頼は、そもそも時短勤務関係なく職場から無くすべきものだと思っています。であれば、時短勤務にしたからって、本当に任せられない仕事なんてある?と言いたい。時短勤務でもきちんと大事な仕事はできるはずだし、逆に夕方以降の時間をアテにしないと大事な仕事がこなせないならその体制自体を問題視すべきだと思います。

時短勤務のフルキャリがすべきこと

なんだか熱くなってしまいました(笑)そういうわけで、時短勤務を選択するフルキャリ本人が心掛けるべきと私が考えたことをまとめてみます。

時短勤務にしたからって仕事への意欲が低いわけではないと、自覚する

遠慮せずにやりがいのある仕事を引き受ける

夕方以降の時間をアテにする体制は問題があると認識し、その改善にも一役買う(例: 夕方1時間やっている定例ミーティングは朝30分に変更する、急な依頼は悪という認識をチーム内で醸成する、など)

いかがでしたでしょうか?私としてはこの3つを心に留めながらしばらく働いてみたいと思います!

お役に立てるnoteを提供していけるようがんばります!