タクシー運転手さんの優しさに助けられた話
今日、ある用事で神奈川県相模原市の橋本駅を訪れたときの話である。
駅から目的地まで距離があったため、神奈川都市交通のタクシーに乗車した。
目的地までは車で15分ほど。
ドライバーの方は60~70代くらいの男性だった。
とてもお話し好きな方のようにみえて、車中は会話を楽しみながら目的地まで届けてもらった。
お支払いは1,900円。
いつもであればキャッシュレスで支払うのだが、何故かこの日は現金で2,000円を支払った。(つもりだった….。)
支払いを済ませ、タクシーを降り、目的地を訪問。
1時間ほどで用事を済ませた。
帰りは、バスで帰ろうと考えていた。
目的地を出ると、タクシーが1台止まっている。
「手配したわけでもないのになぜ??」
一瞬戸惑って、訪問先の人に目配せをするが、呼んでいないと言う。
タクシーの運転席側の窓が開くと、運転席に乗っていたのは、行きに運転してくれたドライバーさんだった。
『お忘れ物がありましたよ。ほらとにかく乗って下さい!』
ドライバーさんはそう言った。
降りる時に座席の確認はしたはず….。
『何を忘れたのだろう?』と一瞬混乱したが、ドライバーさんに言われるがまま、タクシーに乗り込んだ。
『お客さん、多く払いすぎてましたよ。これ、20,000円!』
ドライバーさんの握っているお札を見ると、新紙幣の20,000円だった!!!!
つまり1,000円札2枚で支払ったつもりだったのが、間違って10,000円札2枚で支払っていたのだ。(新紙幣のデザインに慣れていないのもあったのだろう….。)
どうやら、ドライバーさんは私が下車した後に気づいたらしく、わざわざご親切に、再度、私のいる目的地まで届けに来てくれたらしいのだ。
ドライバーさんの優しさに溢れる一連の対応に、とても感銘を受けて、感謝の気持ちでいっぱいになった。『有り難い』とはまさにこの事を言うのだろう。
日本人って素敵だと思った。ドライバーさんの善き行いで、何とも言えない、心温まる経験をした。
おそらくドライバーさんは見ていないだろうけど、一連の対応に心から感謝を伝えたい。神奈川都市交通相模原営業所のタクシードライバーさん、本当にありがとうございました!!!
自分も善き行いを積み重ねていこう。
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