見出し画像

雑記:仕事を辞めたい君へ

結論

「この会社は違う」と判断できる内に辞めるのは正しい。
いつ辞めようと誰かに迷惑かかるんだから、気にせずに心が平穏な内に辞めた方がいい。
退職願ではなく退職届を出そう。難しいと思ったら退職代行を使ってもいい。
本当に仕事辞めたいと思ってこの記事に来た人は、あと読まなくていいから行動に移したらいい。

退職願を書いた話

前職でのことだ。
数え切れないモラハラやセクハラ。窓口はあっても担当が加害者のため全く機能しない。
サビ残の延長でしかない休日の勉強会に、勤務時間200時間を超えないと発生しない見込残業システム。見込み残業は基本給が充分な会社でやってこそ機能する。
そんな会社に嫌気が差していた。

1ヶ月で辞める、1週間で辞める、1日で辞める…そんな新入社員を幾人か見ていたが、正直気持ちは分かる。

入社1日目の終業後の歓迎会。
誘われるまま行くと、待っていたのは取締役(初対面)による勝手な新入社員紹介だった。
取締役「○○くん。バスケ部そう」
…みたいなのから始まるがすぐにネタが尽き「童貞そう」「ギャンブルで○万すった顔」のようなほぼ悪口になる。毎年の恒例だそうだ。
飲み会の最序盤からコレはやべぇ…と感じる人もいるだろう。私は「足くさそう」だった。

あれはやばい。新入社員辞めるぞと、社長に進言してみたが「あの取締役とは幼馴染なんだけど、昔からあーいうヤツだったんだよね〜」と思い出話をされてしまった。知らんがな。

そんな感じのモラがハラしてそうな出来事を重ねに重ね3年経った頃、社長には仕事を辞めたい旨を話していた。
「他でやっていけないぞ」とブラック代表の発言をされ、すぐに違う話題に変えられて埒が開かない。なので、他の社員がいる中でその話をしてやろうと思ったのだ。

ネタじゃねぇぞ、という意思表示のために書類を用意する。
それが退職願だった。

『退職願』と『退職届』。
退職願を出して、会社と退職時期を擦り合わせ、退職届を出す…というものだと思っていた。

業務エリアに来た社長に突きつけた。

余「会社辞めようと思います」
社長「ええ!?本気!?コレは預かっておくから、次のプロジェクトの話していい?××社の知り合いが○月までにシステム導入を…(退職願を半分に破いてゴミ箱ポイ)」

現場を見ていた同僚1(童貞そう)はドン引きした。公衆の面前で「仕事辞める」発言をした私に。
現場を見ていた同僚2(バスケ部そう)は大爆笑した。渡された退職願の封筒を中も見ずに破り捨てた(しかも預かると言った矢先)社長の手際に。

因みにバスケ部と童貞もこの暫く後に退職している。私の行動を見て「参考になった」と言いやがった。どちくしょう。

退職届を書いた話

結局そのまま1年働かされ、パニック障害に鬱病を併発し仕事を辞めることになった。
勿論書いたのは退職届だ。

『退職願』は意志が弱い時で、『退職届』は強い意志でこの日までに辞めてやる!の決意表明らしい。別に順番とかなかった。

退職届を書いたのに、社長からは次が決まるまででも、と休職を勧められた。もしこの時、それを受け入れていたらまだあの会社にいた気がする。
なんか適当なことを言い辞めた。お薬効いてたのでよく覚えてないし、支離滅裂だった気もする。

有給消化もあるし1ヶ月後くらいの退職日を書いて出した退職届はすぐに受理されず、「会社のフォーマットがあるから出し直して」と書類を渡された。その書類には退職日がその日になっていた。つっこんだら負けだと思い普通にサインした。辞められるならもうなんでもよかった。

心に余裕があれば「労基に相談」という選択肢もあったはずだ。ほぼほぼ残っていた有給とか、ちゃんと権利を主張すれば良かった…
なんて今だから言える話だ。

薬飲んで1ヶ月実家で引きこもりしてたら随分マシになった気がしたし、薬片手に転職活動して面接で社長さんに「うち、女の人とらないんだよね」と言われて、「何故スカウト出した」とツッコミを入れる余裕ができた(面接担当の人事の方には申し訳ないことをした)。
心が疲労しきっていると正確な判断は出来ないものだ。

どこでもやっていけないなんてことはない

「こんなので辞めたら…」と社長に言われ、親にも言われたけれど、今の会社でなんとかやれている。

最初のプロジェクトの上司のめちゃくちゃ優しいハゲに「若い娘さんが21時まで残業なんて、親御さんに申し訳ないからどの辺りがスケジュール厳しいか言うてね」とか言われた時は脳がバグった。優しすぎてパニック障害が出た。吐いた(まじごめん)。
人が足りん!…と無理やりそこから異動した次のプロジェクトの上司はパワがハラしていると社内の噂だった(ハゲは激怒しめっちゃ心配された)が、言ってることは理論的なので全然苦ではない。昨日Aだったことが今日Bに変わるみたいな話も説明を求めれば「何故そう至ったのか」を解説してくれるし、間違いだったら謝ってもくれる。
ヘルプに行ったプロジェクトの上司はモラがハラしていた(機嫌悪いと机蹴る系)が、一か八か「マジ無理これはあかん」を会社の窓口に訴えると迅速に対応してくれた。

私の場合は幸運にも良い環境に巡りあったようにも見えるが、高校の同級生は「よくこんなブラック企業で働けるな!」と退職している。
入社からずっとモラがハラしている上司の下で働く女性社員は「自分で考えなくても上司の言うことハイハイ聞いて、怒られてもお前が言うたんやろって思いながら流してればいいから、めっちゃ楽」と言っていた。
…合う合わないは人それぞれなのだ。

勤続○年は偉いんじゃなくて、運が良かっただけだ。会社がそれを評価するのは人員募集のコスト削減分の還元だ。
別にその人が偉いわけじゃない。
働く側は気の済むまで会社ガチャを引いてもいいし、流石にそれは〜と思うならめっちゃ吟味すればいい。

なんてことを、絶賛退職を考えている超絶不器用女子に思う。

彼女の活躍はこちら↓

パワがハラしてる上司の理路整然とした説明が合わないと彼女は言う。しかし、ごはん奢ってくれるし飲み会楽しいし、悪い人ではないから会社に言うほどパワがハラとも思わない。自分の力が足りなくて申し訳ない…と。

先日、出張した時に別のプロジェクトのプロマネさんに言われた。
「パワがハラしてる上司は、(説明求めるけど)1説明したら10わかってくれる余さんと、ふんわり投げてもなんでもやる同期くん(説明すら求めない)がソルジャーとして下にいるから、みんなそんなもんだと思って今最高にパワがハラしてる」

私のせいかもしれない、と動悸が止まらない。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?