今日ときめいた言葉220ー「ロシア 衝突の源流」(NHK BS1 ドキュメンタリー)から
今般のロシアのウクライナ侵攻の要因を探るべく、18世紀初頭に新勢力として台頭したロシアの戦争の歴史をひも解く。繰り返されてきた凄惨な地上戦。これは、その衝突の源流をたどったドキュメンタリーである。
このドキュメンタリーのナヴィゲーターであるケンブリッジ大学の国際政治学者リチャード・ネッド・レボー教授は、
”Fear”(恐怖)、“ Spirit ”(威信)、“Appetite “(欲望)
の3つの抗いがたい動機から、歴代のロシア皇帝たちは戦争の道を選択してきたと解説する。そして現代、プーチンも歴代のロシア皇帝たちと同様の轍を踏んでいると。
ドキュメンタリーの結びで語られたアンドレイ・ゾーリン教授(オックスフォード大学 ロシア史)の言葉
「歴史家である私が言うのも変ですが、世界を平和に保つために重要なことは指導者たちが現代の問題に対する答えを歴史に求めないことです。歴史的に自分たちの土地かどうかを考えても不満しか生みません。あなたの国が過去に私の国を迫害したかどうかを考えても憎しみしか生みません。歴史が国際政治の議論の中心になってはいけないのです。
国の指導者が歴史を政治に利用し始めた時、戦争の前触れとなるのです。私たち専門家の仕事は歴史を戦争の道具にしないことです。学問として冷静に捉え、憎しみや恐怖を生まないようにしなければいけないのです」
この言葉、頭では理解はできても、我々の感情が受け入れられないところが問題なのでしょうね。
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