今日思わず言ってしまった言葉112ー「一言かければいいのに!」

鼻歌まじりにいつものウォーキングをしていた時だ。後ろで気配がしたので振り向いたら、子供を後ろに乗せた若いお母さんだった。彼女はとても不機嫌そうで視線も合わせなかった。「ああ、私が彼女の進行を妨げたからなのだ」とすぐ理解した。

歩道を歩くときはいつだって極力端っこを歩いている(それは自分の身を守るためであるのだが)  それに言うのもなんなのだけれど、ママチャリに乗ったお母さんのことは常日頃やさしい気持ちで眺めてきたし、敬意さえ抱いていた。バスや電車で出会う子供連れのお母さんにも「大丈夫かな?」という思いで見て来た。

だから「チェッ」と聞こえてきそうな表情で通り過ぎた彼女に思わずもらしてしまった。

「一言かければいいのに」と。

近所の狭い歩道で遠くからママチャリがやって来るのがわかる時は、必ず先に通してあげた。それにお礼を言う人、当然のように通り過ぎる人。それは期待していないから良いのだけれど。私が進行を妨げているのなら一言私に告げることで、彼女は足をついて自転車を止めることなく通り過ぎることができただろうに。

そもそも歩道は歩行者優先のはず。自転車は歩行者の進行を妨げてはいけないのである。自転車は車両だから本来車道を走るべきものなのに。なんで私がこんなことで思い煩わされるのだ?

私は後ろからチリンチリンと鳴らされるのが不愉快だった。でも逆に自分が自転車に乗ったら歩行者を同じ気持ちにさせる。だから自転車に乗るのをやめた。

アメリカに住む娘の家に滞在していた時、散歩道で後ろから声をかけられた。

“ Behind you”   (後ろにいます)

その上、”Good day”  (良い一日を)なんて言われたら気分がいいじゃないか。日本でもこんな一声がかけられたらいいのになあ❣️



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