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今日ときめいたこと156ーしばし戦前にタイムスリップ
この名前を見てピンときた人は日本史が好きな人だろう。
この人、大日本帝国陸軍大将 山下泰文(やましたともゆき)。「マレーの虎」などと言われたが、BC級戦犯でフィリピンで処刑されている。
散歩をしていて偶然この人のお墓に出くわした。場所は多摩霊園。東郷平八郎や山本五十六などの軍人はじめ作家、政治家、経済人、俳優などの著名人や東京大空襲で亡くなった引き取り手のいない人々の墓があることは確認して知っていたが、また一つ新しい発見をした。
我が家は多摩霊園に近く、ジョッギングや散歩のコースになっている。春は桜、特に枝垂れが美しく、秋は紅葉。野鳥もたくさんいてアマチュアカメラマンがいつもたむろしている。この都立霊園は広大で東京ドーム27個分あるそうだ。
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我が家がなぜ多摩霊園の近くなのかには理由がある。10年間のマレーシア滞在を終えて帰国するにあたり、調布のアメリカンスクール(正しくはAmerican School in Japan)に入学することを選んだためである。自宅から通学できるところ。学校はこの霊園を通り抜けたところにあり、娘たちは高校を卒業するまでこの霊園を自転車で突っ切って通った。夜は照明などが一切ない真っ暗なこの霊園を何事もなくよく通ったものだ。学校の所在地は調布市だが、府中市、小金井市、三鷹市にも隣接している。国際基督教大学ICUは公園を挟んでお隣にある。
閑話休題
この山下大将(当時は中将?)、マレーシア滞在中ずっとついて回った。1941年12月8日米英に宣戦布告する1時間以上も前にこの人の率いる日本軍がマレーシアに上陸している。ケランタン州の州都コタバル(Kota Bharu新しい町とか城の意味)歴史的に有名なこの町を確認したくて家族で訪ねた。東海岸はイスラム教色の強いところだ。
(写真は日本原子力産業協会ホームページから転載)
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ここからシンガポールに進軍し、英国軍を破りシンガポールを陥落させたのもこの人の部隊で「マレーの虎」の由来であろう。英国軍の降伏の様子がセントーサ島の蝋人形館にある。山下中将に向き合っているのは英国軍司令官パーシバル。この時の戦いの様子はシンガポールの書店で売られていた本で知った。「ブキテマの戦い」のことや華僑(抗日兵士が一般人の中に紛れ込んでいるとの理由で)がたくさん殺害されたことなどが書かれていた。
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(写真はWikipedia より転載)
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その後日本軍は自転車で我々の住んでいたサラワク州に進軍した。「銀輪部隊」などと呼ばれたようだが、この地にある石油が目的だった。さらに北上してサバ州に至る。「からゆきさん」で知られた「サンダカン八番娼館」はこの州のサンダカンにある。木材業の日本人が多く出入りしていたそうだ。
またサンダカンにはオーストラリア軍の捕虜が多数収容されており、今は亡き友、ジョーンの父親はその1人だった。次のスケッチはサンダカンの捕虜収容所時代に彼によって描かれたものだ。生前彼女からから受け取った。
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さて、この山下大将のお墓であるが、家に戻るときにもう一度見たいと思ったが、探し出せなかった。いつものことなのだが霊園の奥深く入ると私は方向感覚を失う。霊園を抜け出たところが入ったところと違ったことは何度もある。でもネットで調べたら確かにあると記載されていた。靖国神社にも祀られているようだが、、、。
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