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今日ときめいた言葉74ー「ニュースに心が疲れている?」・・・そんな風に感じる時ありませんか?

(2023年6月16日 朝日新聞 「パブリックエディターから/新聞と読者のあいだでーニュース回避 疲れた心に配慮を」藤村厚夫氏の記事から)

最近、なんだかニュースを聞いたり読んだりしたくない。もうちょっと、たくさんだなあという気分でいる。コロナやウクライナ侵攻そしてたくさんの死者数、トランプ前大統領の不快な演説、子供の虐待等々。悲しくてつらいニュースに押しつぶされそうだ。皆さんはどうだろうか?

そしたら、上記の記事によると、「人々がニュースを意識的に避けようとしているのはどうも世界的な現象らしい」私だけじゃなかったんだあ‼️

2017年から22年の5年間で、「ニュースを避けようとしていると思う人が増えている」との調査結果がある。ブラジルでは27%から54%に、英国では24%から46%に、日本でも6%から14%に、平均では29%から38%に上昇している。

理由は?私の場合は、日々暗いニュースや腹立たしいニュースが繰り返し流されることで気分が滅入るためだろう。

調査結果の理由も同じようだ。「政治やコロナウィルス、ウクライナ侵攻などの大事件の扱いが多すぎる」ことによる気分への悪影響。そして、毒々しい見出しに感情がかき乱されることも。ネットメディア研究調査では「肯定的な見出しより否定的な見出しの方がよく読まれる」との報告があるし、タイトルに怒りや悲しみなどの感情に訴える表現手法が広がっていることとも無縁ではないそうだ。

「知る権利、報道の自由という『大義』のすぐそばで、ニュースが人々の心理的な健康をむしばんでいる可能性」はないだろうかと指摘している。

私は、もう一つ理由を挙げたい。大谷翔平選手の活躍のニュースは、明るいニュースなのに、やっぱりもう見たくないという気分になる。

それは、テレビのどの局も彼の話題でいっぱいだからだ。ニュースショーなど放送時間に彼の話題がほとんどを占める時がある(もっと取り上げるべき話題があるだろうに)

まるで全米中が彼に注目して称賛しているみたいな取り上げ方。連日、彼のニュースを流す日本のメディアに異様さを感じている。アメリカの状況を知らない我々が、日本メディアの作るニュースを鵜呑みにして興奮させられているように感じる。こんな状況を怖いと感じるのは私だけだろうか?

私の3人の娘はアメリカ在住だが、大谷翔平選手の名前さえ知らなかったし、野球がそんなに盛り上がっていると言う感覚もなさそうだ。そもそもアメリカ人の大多数は、アメフトとバスケなのだそうだから。

だから「大谷翔平ニュース」は日本のメディアが作り上げたもので、それはまるで戦時下のメディアが日本国中を熱狂的に戦争に導いていった手法に似ていると感じてしまって怖くなる。

「読者(視聴者)の内面は、ヤスリをかけられるように傷ついているのではないか」

記事はこのように結ばれている。

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