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未来の私のために。あの時何に感動したのかを思い出すために。

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今日ときめいた言葉。日常生活で出会った素敵な言葉、心動かされた言葉あるいは事柄について書いています。そんな言葉に出会った時、凡庸な日常が一瞬輝きます。ああ、私は言葉に生かされてい…
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#若き日の思い出

子供心に思い込んでいた童謡の歌詞ー今頃気づいた正しい歌詞の意味・・・😱

子供の頃よく口ずさんでいたあの童謡の歌詞が今頃になって、全然違う意味だったと気付くことがある。あの頃は歌の意味や作られた背景なども説明されずに、教科書に書かれたひらがなの字面を追いながらいきなり歌っていたのだろう。もう少し、細かな説明があったなら情感を込めて歌えたかもしれないのに🥲 ⑴ 「思い出」  「かきに赤い花咲く、いつかのあの家」 この「かき」を私は「柿」と思い込んでいた。成長してふっと気がついた。柿の花は赤くない。調べてみても上記の柿の花の写真のように、白か黄色で

私の学び直しー仕事・子育て真っただ中でも大学院で学びたかった理由

「私たちはなぜ学ぶのか」は、私の大きな関心事の一つである。最近新聞で読んだ記事の中で強く印象に残った言葉がある。文化人類学者、今福龍太氏の言葉である(2022年6月12日付 朝日新聞「いま、『知識』ではなく『知性』を」): (要約) 「役に立つ」知識=情報は、その社会に有用か否かの基準で判断され、実利的な目的のために使われ、体制に組み込まれ、それを支える力となるだけである。そのような「知識」では、人間の命や自然の摂理については学ぶことはできない。 「知」は、我々の社会を創

謙譲の美徳、お好きですか?ー「ほめること・愛情表現」は出し惜しみせずに言葉にしよう🥰

「つまらぬものですが」「お口に合いますかどうか」「私の愚妻」「愚息」  人前で身内や自分に関わることを謙遜して表現すること。あなたも日常生活で使っていますか?(でも夫や娘については、それに相当する言葉が見当たりませんね) 結婚した頃、夫が私のことを人前で良く言わないことを不快に思っていた。二人の時はあまり気にもならなかったけど。だからその都度、夫には抗議していた。「そういうあなたは何様なんだ」と思っていたから。最近では、私が諦めたのか、慣れっこになったのか、夫が学習して言わ

「重要なのはリーディング"力"!」ー中途半端な英語習得に終わらないために「読む力」が欠かせない📔📚📕

上記タイトルは、TOEFL(Test of English as Foreign Language =外国語としての英語のテスト)対策を行う「トフルゼミナール」の加藤芳明氏が語った言葉である(2022年10月1日付朝日新聞に掲載) TOEFLでは「リーディング力=読む力は重要である」と私も思う。語彙数を増やすことはもちろんだが、知識を増やすためにも絶対必要な能力である。 しかも、TOEFLでは早く読めないといけない。TOEFLのテストは一定時間内で文章を読み、答える。聞

ドライブイン・シネマ in Tanzania

ドライブイン•シネマというスタイルの映画館を知ったのは、貧しいタンザニアの首都(当時)ダルエスサラームであった。日本でも見たことのなかったこのスタイルの映画館がこの国にあるということが不思議だった。ここだけ別格の雰囲気があった。 大きな野外スクリーンに車で乗り付けて、映画を楽しむ。昼間の暑さも忘れるほど夜気が心地よく開放感に浸れた。野外スクリーン故、タンザニア人たちは映画館の外からこの巨大なスクリーンを見ることができた。木に登ったり、壁に登ったりと館外は黒山の人だかりだ。オ

子育て最大の喜びは、思いがけない子供の一言に出会った時

恐らく多くの親たちが、この小さい子たちの思いがけない言葉に感動したり、笑わせられたり、感心させられたりした経験があるはずだ。もうすっかり忘れていたけれど、”baby’s diary”ー赤ちゃんの日記ーの中には、ちゃあんと残っている。「子供は詩人だ」と思った瞬間が。 長女の言葉 ーまさに長女のキャラクター。結構早熟タイプで賢い子だった。 ❶ ある日ボルネオのジャングルあたりをドライブしていた時、点在するビダユ族の住居を見て叫んだ。 “Oh, they are so BI

あまちゃんのスナック

あーちゃんあるいはあまちゃんは、おばあちゃんである私のことである。アメリカ生まれでアメリカ育ちの7人の孫が、「おばあちゃん」と聞いた時に、長女の最年長の娘が「おばあちゃん→あまあちゃん→あまちゃん」と聞き取り、その後彼女の弟妹が真似するようになり定着したようだ。「あーちゃん」は、次女の2人の息子が「おばあちゃん→あーちゃん」と聞き取り、定着したらしい。おかしなことに、長女の4番目の子は、「あまちゃん」とは言わず「あーちゃん」と言う。でも「おじいちゃん」のことは、全員が正しくお

お金のことを真剣に考えた時

独身の時は、男女別立ての給与体系という時代で、女性の給与は低く抑えられ、本当に薄給だった。実家から通っている人と違い、地方出身者は家賃を差し引いたら手元にいくらも残らない。貧しかったなあ。5円で三日過ごしたこともあったっけ。もちろん所得税は非課税。早く税金が払える給与になりたいと願ったものだ。この時期、毎日お金のことが頭から離れなかった。 その頃、今の自分の生活に展望が持てないと日本脱出を図る。国際ボランティアとしてタンザニアに赴任。その時の手当は、確か$270/月。国連ボ

ルー君と過ごした13年間ー君が残してくれた思い出😭

「ルー」と言う名前もラブラドール・レトリバーも二代目である。一代目ルーはマレーシアで獣医さんの仲介で我が家にやってきた。その時の獣医さんの名前ーDr. Ruーにあやかって「ルー」と名付けた。 家にやってきた時からその表情の愛くるしさと賢さは際立っていた。人が好きでいつもそばにいたがった。一代目ルーは、外に小屋があって、玄関の入り口までは立ち入りが許されていたのだが、みんなの側に来たがって身悶えしていた。 だから二代目ルーは、家の中で飼うことにした。しかし、このラブラドール

思い出の曲ー「威風堂々 Pomp and Circumstance Military Marches」アメリカの学校の卒業式の定番曲

エルガーのこの曲を聴くたびに、いつも「うっ」と込み上げて来るものがある。特に、始まりの華々しい前奏が終わって、なだらかなメロディーに切り替わる瞬間、出そうになる涙をこらえて聞いている。 American School In Japan の高校の卒業式の入場行進はこの曲で始まる。黒いガウンと帽子をまとった生徒の行列の中に我が子を見つけた時は、なんだか誇らしい気持ちになった。そしてこの曲をピットで演奏していたのは、妹たちであった。 よく今日まで頑張った。そして、私もよく頑張っ

挫折した子連れ留学、でもあなたに出会えた!

ジョーンと会ったのは、オーストラリアのキャンベラにある国立大学の日本語研究科の一室。私は、入学を一年延期してもらう許可を得るためと、大学の下見を兼ねて大学を訪れていた。日本人学生に混じって、彼女がいた。穏やか物腰、すぐに親しみを感じる雰囲気のオーストラリア人だった。 初対面にも拘らず、ボルネオからやって来た私に付き添って、大学の施設をくまなく案内してくれた。キャンパスのベンチでお昼を共にしたあと、大学構内にある保育園に連れて行ってくれて、次年度のウエイティングリストに我が子

「忘れられない先生」ー退屈だった高校時代ちょっと心に残る思い出😘

「情けは人のためならず」の意味を説明せよ。高校時代の国語の試験問題の一つである。私は、おおよそのクラスメートと同様、「情けは人のためにはならない」と書いて間違った。正解は、「人に情けをかけておけば、巡り巡って自分に良い報いがある」だった (注:現在の世論調査では、本来の意味ではない解釈と本来の解釈の割合は、ほぼ同じだそうである。文化庁サイト) こんな問題を出題したのは国語の担任、T 先生である。国語の教科書からの出題だけでなく、こんな変わった問題も出題された。先生は、大学を

たかが10円されど10円ー小春日和の思い出

あれは、小学1年生ぐらいの時だったろうか。友達と散々遊んだ帰り道、僕は10円玉を拾った。早速、近くの交番に届けに行った。 お巡りさんがにっこり笑って、ほめてくれた。そして自分の財布から10円玉を取り出して、「良いことをしたご褒美だ!」と言って、僕にくれたのだった。小春日和の気持ちのいい日で、木々の葉は黄色やオレンジ色に色づいていた。 それから後のことは、よく覚えていないけど、秋になると何故か小春日和とあの時の10円玉を思い出す。自分も子供を持つ親になって、あの時のお巡りさ

あなたはやっぱり素敵な人だった

帰宅途中、公園で遊ぶ父と子の姿を見かけた。「あれっ、もしかして山内君⁈」そうだろうなあ。彼ならいい夫、いい父親になっているんだろうなあと、昔を思い出しながら通り過ぎた。 高校三年生の時、クラスで近くの河原でピクニックをして、お昼にカレーを作ろうということになった。ほとんどの男子生徒が料理は女子の分担だというなか、山内君が男子と女子同数で料理をするべきだと発言し、そのうちの一人を買って出たのだ。カレーの食材を手際よく切り、炒め、ルーを入れて後は煮込むだけ。他の男子をうまく使っ