今日ときめいた言葉。日常生活で出会った素敵な言葉、心動かされた言葉あるいは事柄について書いています。そんな言葉に出会った時、凡庸な日常が一瞬輝きます。ああ、私は言葉に生かされてい…
- 運営しているクリエイター
2024年5月の記事一覧
今日ときめいた言葉145ー「国籍や人種、性別、性的指向といった属性によって可能性を狭められ、偏見を持たれ、迫害を受けることのない、そんな当たり前の生活を」
(2024年5月17日付朝日新聞 「隣に暮らす外国人」小説家 李琴峰(り・ことみ)氏の言葉) 李氏は台湾生まれの日本永住者だ。彼女は言う。 社会制度と法制度だけを見れば日本人と外国人の格差はなくかなり平等だ。だから税負担も教育費も日本人と同じだし、給付金や支援金も等しく受けられる。生活保護も排除されていない。差別がないと言っているわけではないが、耐えられない程のことではない。これはひとえに差別撤廃のために戦った先人のおかげだ。 だが今政府は税金や社会保険料の未納や滞納を
今日ときめいた言葉144ー「生い立ちや信念や格好で切り捨てられたりしない、男か女でふるいにかけられない社会になることを私は心から願います」(朝ドラ「虎に翼」から)
ドラマの中でこの言葉を聞いた時、ちょっとウルッとしてしまった。今から86年も前、女性の立場がずっと困難だった時代にこのような意見表明をしたのだから。 でもさらに100年以上も前に大逆事件で逮捕された金子文子は、二十歳にも満たない年で以下のような意見表明をしている。享年23歳。 「私はかねて人間の平等ということを深く考えております。人間は人間として平等であらねばなりませぬ。そこには馬鹿もなければ、利口もない。強者もなければ、弱者もない。地上における自然的存在たる人間としての