利用者一人ひとりとの関係作りに適した呼び方を考える

『みなさんは誰の方を向いて仕事をしていますか?』

今日職場で福祉や教育の現場では、子供たちにさん、くんをつけるべきではないかという話になりました。

・・・べきとは?

べきって考えは好きじゃないので色々語ってみます。


私は精神科病院にいるときは患者様に対し〇〇さん、〇〇様、〇〇くんと使い分けて呼んでいました。その理由は相手と私の関係は唯一無二なもので、治療をしていく中でその関係性は一番の土台になるためだからです。

対人距離が遠い方には、『さん』を用いて少しずつ関係を作っていったし、
年下の男の子で、趣味が合う方には、『くん』を用いて相手も気軽に話しやすい雰囲気を作っていきました。様を用いるときは一回り以上年上の方で、人生経験も豊富で自分が関わる中で敬いの気持ちを持って関わっています。患者と治療者の上下ではなく人としてを意識していました。

そして現在放課後等デイサービスでは、児童の下の名前を呼び捨てにしています。
(・・・呼び捨てって書くとなんか字面が悪いな。ネガティブな感じがするな。)

スポーツを中心にしている放課後等デイサービスであることもあり、児童との関係性作り、気軽に呼び合えるように一部の児童を除いてそうしています。

患者様か患者さんか

呼び捨てか、さん·くんか

あだ名はありかなしか   など

色々あると思いますが、自分は〜すべきと一括りにできるものではないと考えています。

"相手の名前を呼ぶこと”それは利用者の方一人一人と関係性を作る上で大事なものだと思います。だから〜すべきと決めずに、関係性を作る上で流動的に行なっていくのがいいと自分は思っています。

なので『みなさんは誰の方を向いて仕事をしていますか?』の答えは自分の場合、誰かが決めたルールではなく、利用者の方の方向ということになります。

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