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maman入院*伯母の嫉妬*

かのんです。


つづきになります。


お母さんの入院生活は
伯母の
『日中は私が付き添うから
夜はあなたが付き添いなさい』

の一言で
私と伯母のどちらかが
必ずお母さんの側にいるような
形になりました。


元々
たまらなく疎遠になっていたわけでもないし
お母さんも寂しがりやなので
そう言ってくれるなら
甘えようかな。。。
そんな感じでした。


でも。。。


お母さんはまだひとりで歩いて
お手洗いには行けないので
オムツをしていたんですね。


ベッドには防水シートを敷いているし
尿とりパッドもしている。


私としては
漏れたところで交換すればいいし
お母さんが不快な思いさえしなければ
それで良かったんです。


でも伯母は30分毎に
尿が出たか出ていないか
お母さんに聞いていたそうで
タイミング悪く出ていたときには
ブツブツ文句まで言われて
愚痴ひとつこぼさないお母さんが
辛いと私に言ったんです。


私はその話しを聞いて
かなり伯母への怒りがわきました。


どこの世界に
30分毎に尿が出る人がいるの?
出た?出てない?
出た?出てない?
聞かれる方の身にもなってみてよ。


出てたら出てたで文句言うって、、、


生理現象だから。
元気な証拠だから。


そもそも自分から
付き添うって言い出したのに。
何、文句言ってるの?
って感じでした。


付き添う時間が長くなればなるほど
ストレスになるのも当然なので
伯母のイライラする気持ちも
わからなくはないんです。


ただ1番頑張っているのは
患者であるお母さん本人なんですよね。
そのことを脇に置いて
自分のイライラをぶつけるなんて
許せないと思いました。


だって
それだけお母さん自身も
ストレスを抱えることになるのだから。


今まで自由に動けていた人が
思うように動けないだけで
人のお世話になるだけで
どれだけのストレスを抱えているか。


それなのに
付き添いがそのストレスを
大きくしてどうするの?


そんな気持ちでいっぱいでした。


そして
その伯母のイライラを受ける
お母さんのストレスは
看護師にもPTにも伝わっていたようで
ある時PTに言われたんです。


〇〇さん(お母さんのこと)は
かのんさん(私)とシンクロしてるよね。
かのんさんといる時は
いつもとても調子がいい。
でも伯母さんといると調子が良くない。
伯母さんとの時間を減らしていった方が
お母さんにはいいと思う。



それまでの伯母の言動を
お母さんから聞いて
そして
お母さんの表情を見て
私もその方がいいということは
すぐにわかりました。


当時まだ私はお仕事をしていましたが
辞めることも
頭に浮かんでいた時期でもありました。


少し悩みもしましたが
お仕事を辞める決定打となったのは
またも伯母の一言だったのです。


お母さんはかのん(私)が
仕事から帰って来るのはまだ?まだ?って
いつも聞く。
帰って来たら嬉しそうな顔をして
私(伯母)じゃいかんので?
私じゃ役に立たんので?
毎日毎日しんどい思いして
付き添ってあげよんのに。
私じゃいかんのやね!!

って怒ったんです。
お母さんと私の前で。


伯母は私に嫉妬しているんです。


毎日面倒見てあげているのに
お母さんは娘の私を求める。
ヤキモチを妬いているだけなんです。
認めてもらいたいだけなんです。
お母さんに。


だから私も言いました。


伯母さん。
それは無理よ。
それは求めたらいかん。
お母さんにとって
娘以上のものがあるわけないやん。
伯母さんがどれだけ尽くしてもよ。
伯母さんは娘以上にはなれんよ。
それはお母さんを責めるとこじゃない。
それは違う。



伯母さんは未婚で子供もいません。


だから
親子関係が羨ましくもあり
憎らしくもあったのかもしれません。


でもあくまでも大事にすべきなのは
お母さんのココロ。
1番頑張っているお母さん自身。


その思いにブレはありませんでした。

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