退職を決めた時にグローバル企業社長が言ったたった1つの大事なこと
久しぶりに研究室の後輩から連絡がきた。今の仕事が嫌すぎて辞めたいです。という相談だった。勤続年数が短いというあたりで、誰にも相談できずに抱えていた、という事らしい。どうやら本気のようだ。
会社を辞めるってよくある話だけど、自分にとっては初めて直面する事態。
よくある話しかどうかなんてどうでも良くて、一体自分はどうしたらいいのかだけを知りたい。怖かった。
私はそうだった。
6月の新宿。
25歳で初めて会社を辞めた。
次々とかかってくる電話を受けながら、月に100枚の図面を描いて、土日もフルで出勤、という毎日を過ごしていたある日
納品前日の勤務中
背中に激痛が走ってだんだんと歩けなくなった
宮本輝の『星々の悲しみ』がよぎりながら
私が考えていたのは
構造設計の計算書を仕上げなければ……。
だった。
痛みに耐えながら、最終チェックをして印刷した。
合計3冊の計算書は、積み上げると百科事典ほどの厚さになった。
持ち上げて袋に入れる力は残ってなくて、あらゆる声を振り切って定時退社した後、病院に直行した。
「ここまで進行してたら、激痛で歩けず、声も出せないはず。なのに、ここまで1人で歩いてきて、今こうして普通に座って話している事自体、すでに異常が起きている!」
そう医者に言われ、翌日から2週間、絶対安静となった。
来る日も来る日もただ横たわって
部屋の真っ白い天井を見つめながら
同世代に相談してもダメだと思った。
意を決して
昔バイトしてた会社の社長に電話をしてみた。
その時に言われた言葉を、私は後輩に話した。
●
「君の夢はなんですか。」
年を重ねるほど
夢を見る力は大事です。
夢を失うと、人は簡単に消えてしまうからね。
私は今まで、何人も、そういう人を見てきた。
かけがえのない仲間や同志を、私自身も何人も失ってきた。
ふっと居なくなってしまうんだよ。
不満は『きっかけ』ではあるかもしれない
でも、それを【理由】にしたらダメだよ
同じことの繰り返しになるからね
何度も聞くようだけど
君の夢はなんですか
●
人生のどん底で見つけた夢は
その後大きな力となって
私をどこまでも高みに連れて行ってくれた
そう、話し終えたあと
後輩は
「自分がどうすればいいのか、ハッキリ分かりました」
と言って、期限を定めて行動し始めた。
その後のことは分からない。
連絡がないのが、何よりの便りだと思っています。
心から応援しています。
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