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ほとんど選挙に行かなかった私が、投票という小さな行動を起こそうと決めた

今日は衆院選の投票日。選挙ってなんだかハードルが高く感じて全然行ってなかったけど、今回は行こうかなと思っている。

アラサーの私は今まで、数えるほどしか投票に行ったことがない。
選挙権を持って初めての選挙では、毎回ちゃんと投票に行っている両親と一緒に会場まで行ったものの、誰に投票したらいいか分からず白票を入れた。
親元を離れてからは、選挙に行こうと言ってくれる人はいなくなり、ますます投票から遠ざかった。

投票に行かなかった理由は二つ。

一つ目は、自分が一票入れたところで大して何も変わらなくね?という思い。
二つ目は、どの候補者・政党・公約がいいのかを深く考えすぎて、逆に面倒になってしまうこと。

「自分が一票入れたところで変わらない」問題

この思いは残念ながら、投票に行こうと思えるようになった今でも変わっていない。
政治家に世の中を良くしてもらおうと丸投げするより、自分や身近な人とできる範囲のことは自分たちで変えていって、暮らしを心地よいものに変えていく方がよほど現実的で、自分にとって良い変化を実感できると思っている。
例えば、価値観の合う人達とつながって、日々を楽しく実り多いことにしていくとか、自分が共感できるプロジェクトを探して支援することで、小さく社会を変えていくとかだ。

自分一人の力があまりにも小さい政治の世界。それでも今回、有権者として一票を投じようと思ったのは、「たとえ小さな一票でも、入れないよりは入れた方がましかもしれない」と思ったからだ。
自分の一票が全体に及ぼす影響はほとんどないかもしれないけど、何らかの意思表示をしていくことは大切なのではと思った。

こう思うようになった分かりやすいきっかけは特にない。幸いなことにコロナで生活が苦しくなることもなかったし、周りに政治に積極的に参加している人がいるわけでもない。
強いて言うなら、政治にも積極的に関わろうとしている、自分よりさらに若い若者が目立ってきているという、世の中の流れなのかも。

「深く考えすぎて面倒になる」問題

自分の中で特に根深かったのがこの問題。
よく調べて、深く考えて、自分が納得すれば決断できるけど、そうでなければなかなか決められない。

例えば、消費税率を引き下げることについて考える場合。
消費税が安くなれば支出もその分減るわけだから、目の前の暮らしは楽になって嬉しい。
でも、消費税率を引き下げたら、その分国の収入は減るわけで、減った分のお金で何を削るんだろうと思う。減った税収分をどうするかは、公約を詳しく調べないと書いていないかもしれないし、公約のどこにも書いていないのかもしれない。面倒なので調べたことはないけれど。
仮に、税収が下がった分を国債の発行で補うならどうなのか。国の借金が増えて財政状況はさらに悪くなる。じゃあどうやって財政を立て直すの?いくら国債を発行しても日本の財政が破綻することはないと言う人もいるけど、そんなこと本当にあるの?
今の自分には判断がつかない。

「消費税率を引き下げる」、この一つを取り上げただけでもいろんな疑問がわいてきて止まらない。これらの疑問をある程度解決し、自分が納得できる自分の意見を持つためには、それなりに勉強しなければならない。
正直、そんな暇はない。もっと優先したいことがたくさんある。

さらに、どこかの政党や候補者が、私の疑問をある程度解決するような説明をしてくれていたとしても、多分私は納得しない。
自分が当選するために都合のいいことを言っているだけじゃない?と疑ってしまうからだ。
本当にこの国をよくしようとして勉強し、客観的なデータをもとに話してくれている方には申し訳ないけれど。

こういうわけで、私はどの候補者・政党・公約がいいか決められなかった。だから投票には行かなかったというわけだ。

もっとカジュアルに投票してみようと思う

深く考えすぎて、かといって調べるのも面倒なので、何も決められないから投票にも行かない。
でも、小さな一票でも意思表示はしておくに越したことはない。

それなら、とめどなく溢れてくる疑問はいったん置いて、今の時点で考えていることを基に、まずは一票入れてみたらいいんじゃないか。
たくさんある政策、その全てについて誰の公約が良いのかは決められなくても、自分の興味のある分野の内容を比較して、より自分の意見に近い候補者・政党を選ぶことならできると思う。

どうせ、全ての政策について自分と価値観の合う候補者などいないのである。

自分が今いいと思う政策であっても、20年後、30年後になってみたら違ったと思うことだってあるはずなのだ。

だったら、今の時点で分かること、思っていることを基に選ぶしかない。
これから知識が増えたり、価値観が変わったりしたら、その時の自分の考えに一番近い人に投票し直せばよいだけだ。


選挙は国の(または住んでいる自治体の)将来を決める大切なものだから、よく考えて選びなさいと言うけれど、「よく考えなければならない」ことでかえってハードルを感じている、私のような人もいるんじゃないのかな。
適当に決めちゃいけないのはもちろんだけど、今まで投票できていなかった人は、あえて考えすぎないでまずは一票投じてみる。
今よりもう少しカジュアルに、投票という行動を起こしてみる。
そんな考え方も必要なのではと思います。

今日はスーパーに行く道すがら、投票、行ってきます。

追記。

投票しようと意気込んで家を出たものの、用紙を忘れてしまいました…
投票所の前まで来ていたので戻るのも面倒で、投票所の方に申し出たところ、丁寧に対応してくださり無事投票できました。
(免許証はあったので本当にスムーズでした)

小さくても、ワンアクション起こしてみることが大事だとあらためて感じた投票日でした。

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