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「平和な反骨」主義で生きていきたい

「モード系は戦い 公園は平和」

自問自答ファッション通信のあきやあさみさんの出版記念イベントを、アーカイブで視聴しました。
楽しくてためになるお話盛りだくさんだった中で、特に印象に残ったうちの一つがこの話です。

モード系は他のファッションジャンルと異なり、自分を獲得するための戦いの服。
パートナーと公園のベンチで過ごすときは平和な気持ちだと思うので、その時はモードは脱ぎましょう、というような内容でした。

なるほどなぁ、と思うと同時に、先月参加した自問自答ファッション教室でやったワーク「キーワード探しの旅」を思い出していました。

キーワードの一覧にあった「平和主義」と「反骨精神」。
単体で見ると、自分には違和感があるキーワードです。
あきやさんによると、モード系の服は、その人自身が「反骨精神」という単語が合うと感じているかを見ておすすめしているとのこと。

確かにモード系の服を着ている自分ってあまり想像できないなと思いながら、たまたまワークシートで隣に書き込んだ「平和主義」と「反骨精神」を見て、両方合わせたらしっくりくるかも?とふわっと思っていました。

平和主義と反骨精神は相反する言葉なのかもしれません。
でも自分の中では並存できる。
これ、結構面白いんじゃない?なんてテンションが上がってしまい、色々考えを巡らせてみました。

平和主義と反骨精神。
考えてみると、ヒッピーの人達はそれらを持ち合わせていたかもしれません。
戦争を嫌い、世の中に反発し、独自のスタイルを築いた人達。

でも、私はヒッピーになりたいわけではありません。
検索した程度の浅い理解でしかないけど、考えが似ているところもあれば賛同できないこともある。
何よりヒッピーファッションを身にまといたいとは思ってない。

じゃあ、私がそうありたいと思っている「平和な反骨」主義って何?
※自己流の解釈も含むので、辞書的な意味とは違うところもあるかと思いますが、大目に見ていただけると幸いです。

私の思う「平和な反骨」とは

いきなり結論から言います。
「優しい微笑みを湛え、温かい愛で包み込みながら、当たり前を壊し、新しいものを創ること」
「破壊と創造の女神」みたいなイメージが、私にとっての「平和な反骨」です。

平和
心の強い人にはなりたいけど、強そうな人になりたいわけじゃない。
戦いは好きではないので、できれば仕事であってもバチバチしたくありません。

子供や動物にはわりと好かれます。
小さく純粋な存在からも好かれる、穏やかで優しい心を持てている状態は、自分目線で居心地がいいです。

きつい物の言い方は苦手です。
きつい言葉を発してしまったら最後、相手が運良く傷つかなかったとしても、きつい発言をした自分に傷ついてしまう。
昔は毒舌キャラだったこともありますが、そのうち楽しさより後悔が上回ってしまったのでやめました。

反骨
心優しい自分でいられることに居心地のよさを感じながらも、心の中には猛獣を飼っています。
獅子座なので多分ライオンです。

関わる人とはお互いリスペクトできる関係性を築きたいと思っているので、舐められる、下に見られるのは我慢ならないです。

人と同じことがあまり好きではありません。
人の発言を聞くとつい逆張り的なことを考えてしまうので、集団の多数派になるのは苦手(自然とそうならない道を選んでしまう)。
特に、深く考えることを許されず慣習に従わされるのは我慢ならないです。
常に現状を問い続ける姿勢を持ち続けたい。


平和な反骨・・・要は戦わずして勝ちたいのです。
いや、勝ちたいというワードもちょっとずれている気がします。

戦いを挑んでくる相手の攻撃を無力化して、光のフィールドを発動させて世界が平和になりました、としたいわけです。(突然のファンタジー)
無力化って言葉も引っかかりはしますが、エンドレスツッコミが始まりそうなので省略します。

そんなの理想でしかないと分かってはいます。
攻撃的な人を上回る博愛精神?を持った人がいたらよほどの聖人だろうと思います。
どんなに博愛精神に満ちた人でも猛烈に嫌われることもあれば、負の感情に襲われることもあるはずです。

でも、自分自身と見えている範囲だけでも、「優しい微笑みを湛え、温かい愛で包み込みながら、当たり前を壊し、新しいものを創ること」をしていけたらと思っているのです。

「平和な反骨」で思い浮かぶもの

私が参加しているコミュニティ、TSUMUGIが、まさに自分が思い描く平和な反骨にぴったり合っています。

TSUMUGIのキーワードを挙げてみると、
食、農業、暮らし、サスティナブル、エシカル、フラットな組織、コミュニティ など。
自然派で温かそう、確かに平和そうなイメージが浮かぶでしょうか。
あまりにも健全であり、トレンドに乗っている姿勢は反骨精神ではない、と言われればその通りかもしれません。

そうはいっても、今の多数派であり当たり前なのは、大量生産・大量消費や、ヒエラルキーで成り立つ組織などであることに変わりはありません。

なんやかんや世の中で当たり前とされている、そういった価値観に疑問を持つ人がTSUMUGIには多くいます。
かといって戦闘態勢を剥き出しにするでもなく、日々の暮らしや交流を楽しみながら、新しい当たり前を作ろうとしている。
そんなところが私の思う「平和な反骨」にぴったりなのです。

「平和な反骨」をファッションで表現するなら

きっかけがファッションのことだったので、話を戻します。

そもそも私は、暖色や花柄など、女性らしく優しいイメージになる服の方が好きです。
仕事の日に全身黒で武装したくなることもありますが、実際に着てみるとなんか違う、となりがちです。

一方、アクセサリーは華奢な女性らしいものより、存在感のある大ぶりなものが好き。
最近はオフィスでもつけられそうなものや有名ブランドのものより、個性的なクリエイターズアイテムに心惹かれがちです。

そういえばあきやさんは言っていました。「アクセサリーはアイデンティティ」だと。

私にとって、
服=平和
アクセサリー=反骨

を表現するのが、ベストバランスなのかもしれません。

女性らしい服と大ぶりなアクセサリーの組み合わせが好きなのは、単に外見に似合うものと好きなものが一致していて運がいいだけだと思っていました。
実は内面にも合う組み合わせだったからこそ、好んで身に着けていられるのかもしれません。

相反する概念が並び立つ矛盾

平和主義と反骨精神のように、一見対極にありそうな二つの概念が自分の中に共存することは、私自身は結構よくあります。
そのことはときに矛盾を起こします。

自然派vs都会派
TSUMUGIのメンバーは環境意識の高い人が多いです。私も世間の平均よりは環境意識が高いと思っているし、時々農業も楽しんでいます。
自然派の人の多くは、天然素材や自然の染料が使われた服や、肩肘張らないカジュアルな服を好むイメージがあります。
でも私は、人工的なはっきりした色で、田舎では浮いてしまいかねないようなファッションが好きです。

モノやお金への意識
TSUMUGIのメンバーには資本主義や物質社会など、現在の当たり前に疑問を持つ人もいます。私もおぼろげに疑問を感じながら生きています。
資本主義や物質社会に反発したい人は、資本主義の権化みたいなお高いブランド品はきっと買わないと思います。
でも私は、ハイブランドの魅力もすごく感じているし、実際にお金を出して手に入れたりしています。

仕事と出世
仕事は割と好きな方で、今の会社員としての仕事を頑張りたいと思っています。
今は小さなチームのリーダーを引き受けているし、将来もマネジメントに挑戦し続けたい。
けど、現代の一般的な会社組織で偉くなりたいわけじゃない。
ヒエラルキーの上に立つより、平等な立場で議論を交わしたいのです。

当たり前を壊して新しいものを創っていくためには、ある程度の立場や影響力が必要だと思います。
人間力だってまだまだ足りていないと思っています。
多少納得いかないことがあっても、今あるルールを活用して成長しながら、やりたいことをやるための舞台を自分自身で準備していく。
そんな気持ちで仕事をしています。

強引にまとめます

なんだか話がいろんな方向に飛んで行ってしまいました・・・。

平和主義と反骨精神。
自分にとっては片方だけではダメで、両方があることで初めてしっくりくる。
白と黒の片方を選びたくはない、かといって初めから無難にグレーを選びたくはありません。

一人の人間の中にさまざまな矛盾を抱えてはいるけれど、矛盾があること自体が自分らしさなのかなとも思います。
それをまるっと受け入れて、いい方向に生かしていきたい。

あと「平和な反骨」主義の自己流定義は気持ちにマッチしたので、まさかの新コンセプト爆誕かもしれません(笑)

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