亜萌

美術家。 1993年神奈川県生まれ。 2016年明治大学文学部文学科演劇学専攻卒業。 …

亜萌

美術家。 1993年神奈川県生まれ。 2016年明治大学文学部文学科演劇学専攻卒業。 2018-2019年度美学校『中ザワヒデキ文献研究』正規受講生。 2020年個展『強いAI』 参考記事:https://note.com/qqwertyupoiu/n/n02cdbb731388

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わきもとさき個展「わたしはおうちのお当番」イベント 生活とリサイタル 演歌と寿司と美術のハーモニー@みどり寿司へ参加してみた!!

 2019年の個展『ひとりくらし』から4年ぶりとなるわきもとさきさんの個展『わたしはおうちのお当番』が、相模原のパープルームギャラリーで開催されています。  前回の個展を見ていない私には、わきもとさんの作品を直に見る初めての機会となりました。  そして7/4(火)には、わきもとさんのお父様であり演歌歌手の千葉一夫さんをお招きし、パープルームのご近所さんでお馴染み「みどり寿司」でイベント『生活とリサイタル 演歌と寿司と美術のハーモニー』が行われました。  MCでは、お父様

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      人工知能美学芸術展  2022年4月2日、昨年12月に開催された展覧会『人工知能美学芸術展:美意識のハードプロブレム』の全体報告会が行われ、なかのZEROの一室、多数の石膏像が置かれた学習室に、展示の出展者と観客が集った。  『人工知能美学芸術展:美意識のハードプロブレム』は、過去度々AI美芸研でも取り上げられてきた「意識のハードプロブレム」をもじったタイトルである。美術展、映画試写会、音楽コンサートと盛りだくさんの芸術展が行われた会場は、人工知能というワードからはちょっ

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         松澤宥100歳の誕生日となる2022年2月2日に、その多彩な活動を網羅する展覧会が、長野県立美術館でスタートした。  本展では、初期の詩作や絵画から、オブジェと「オブジェを消せ」以降の作品、集団での活動、そして伝説的アトリエ『プサイの部屋』の再現など、第1章〜第6章を通して、松澤の生涯や思想に迫る。 詩から絵画、オブジェへ  松澤宥(1922-2006)は、長野県諏訪郡下諏訪町に生まれ、生涯を通して同地を拠点に活躍したコンセプチュアル・アーティストである。  松澤は長野

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          長野県立美術館(長野市)にて、今年生誕100年となるアーティスト・松澤宥の展覧会が、2月2日からスタートする。 第1章 建築、詩から絵画へ 10代から詩作にふける傍ら、早稲田大学理工学部建築学科に進学した松澤は、「私は鉄とコンクリートの固さを信じない。魂の建築、無形の建築、見えない建築をしたい」という言葉と共に同校を卒業。 第2章 1964「オブジェを消せ」--観念芸術に向かって 1964年、夢で聞いた「オブジェを消せ」の啓示の下、「アンデパンダン’64」展に出品した

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          梅津庸一展 ポリネーター ワタリウム美術館 レポート

          美術家である梅津庸一の個展「ポリネーター」が、ワタリウム美術館にて9月16日(木)から開催されている。 初期作品から近年力を入れている陶作品までがずらりと揃う展覧会になっている。 私が訪問したのは展示初日。梅津は開館直前までの搬入作業でかなり疲労していて、次々と来館する鑑賞者への対応で忙しくしていたこともあり、本人からは話をあまり聞けず、私はパープルームメンバーの安藤裕美と展示を周り、作品にまつわる話を聞いた。 やはり興味深かったのは、各所に置かれた陶たち。場所によっては

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          Viva Video! 久保田成子展 新潟県立近代美術館 レポート

          新潟に生まれ、国際的に活躍したヴィデオ・アーティスト・久保田成子の展覧会が新潟県立近代美術館で開催された。 本展は故郷の新潟にある新潟県立近代美術館からスタートし、国立国際美術館(大阪)、東京都現代美術館と巡回する。 1.新潟から東京、ニューヨークへ 久保田成子(1937-2015)は、新潟県西蒲原郡巻町(現・新潟市西蒲区巻町)産まれ。 ヴィデオ・アートのパイオニアとして国際的に活動したものの、日本では作家としての彼女にスポットライトが当たったことは少なく、「ナムジュン・

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