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できるなら幸せの言葉だけを口にしたい。

私は日頃から言葉の持つ力の大きさを感じながら生活しています。

よく小説を読みながら号泣したり、詩集に長い夜から救い出してもらったりしています。

そんな私は会話をするときに相手に嫌な思いをさせないか、とかを気にしてしまいます。
周りの人はそんなこと深く考えて言葉選びをしていないんだろうなぁとは思いつつ。


先日、友人とアルバイトの休憩時間にお昼ご飯を食べに行きました。

その時私たちはパン屋さんでパンを買ったのですが友人は数種類のパンを食べ終わった後、「味のわりに値段が高い」とか「繰り返し買いたい味じゃない」とかマイナスなことを何度も言っていたのです。

私は自分で買ったパンを美味しく食べていたので、なんだか暗い気持ちになってしまいました。

こんな経験をしたときに私は改めて思いました。

何かしらのマイナスな感情が私の中に生まれるとき、私の口から言葉が出る瞬間にはプラスなものであって欲しい、
そう思います。



私は最近小川糸さんの『ライオンのおやつ』を読みました。

その中でこんな言葉が出てきます。

「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう」(p67)

これを実践する難しさを感じつつも、もしこれが出来たなら私の周りはどんなに素晴らしい環境になるだろうかと本を読みながらなんだかうっとりしてしまいました。

良いことも悪いことも同じくらい起きるこの世の中で、良いことだけを口にしていれば「偽善者」とか「現実を見ていない」とか言われるんじゃないかな、と思います。

それでも物事を違う角度から見たら異なるものに見えるように、マイナスな感情も自分の中でぐるぐると見方を変えてプラスにしてから、言葉には自分の口から旅立って欲しいのです。

これからの生活には今までの人生と同じくらい、若しくはそれよりずっと多くの苦い言葉や体験を飲み込むことになるでしょう。

そんな毎日でも植物たちが酸素をこの世界に配っているように、私も周りが幸せに感じる言葉を口にしたいと思います。

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