20200116_たら加工品

マレーシアの浜辺で、東京五輪以外の日本を感じてほしいとお願いした

2020年1月17日

再利用不可能なゴミ

①焼き鳥の串×6本
サテは美味しかった。クアラルンプールを出てパンコール島に来て、海を見ながら肌を日に焼きたくなった。札幌の人の美意識ではないけれど、私のような凡庸な神奈川出身でカリフォルニア生活もながかったおばさんには、時代遅れでも焼けた肌とかそばかすにとにかく美しさを感じられる。浜辺で「静かなるドン」を読んだり、今後どんなふうに稼ぐかを考えた。バックパックの中のリクエスト土産(乾燥ひじき、ふのり、切り干し大根、わさび)といい、リタイアしたサラリーマンみたいだ。

②たら加工品の袋
私が捨てたわけではなく、ビーチコミングしてて拾った袋には、日本語・朝鮮語・中国語・タイ語・マレー語が書いてあった。

再生可能なゴミ

特になし

ゴミにしないで済んだもの

①ティッシュ
②ストロー

もらいもの

①ビールの缶×3
タイガービールをおごってもらった。ドイツ人の投資家のカップルが、東京オリンピックのために2日だけ日本に行くべきかどうかを聞いてきた。私は絶対的に反五輪(復興・福祉・建設・ゴミ・・・ありとあらゆる問題が多くて、日本はオリンピック・パラリンピックに浮かれている場合ではない)なので、彼らの好きなサッカーを応援するために(お金があるんだから)もっと時間をかけて日本のローカルチームを応援する旅とか、日本のサッカー少年たちがいかにして自分の遊び場を確保するかに奮闘して陳情したというニュースを共有した。私だってスケボーやサーフィンが大好きだけど、今回オリンピックの種目になってしまったことで、ジェントリフィケーションや立ち退きや商業化のツールとして、自分の好きなゲームが使われていることが悲しい。ほんとうはスケボーなんて、うっせーなと思われながら、プッシュして、都市などを再思考してほくそ笑むためのものだと思う。

かたやダンボールでベッドを作ったという話。ベッドなんてアスリート用にちゃんとしたのを作って再利用すりゃいいのに。。。
こんなの全然アスリートファーストじゃないよ。なかなか普段出会えない人とあってセックスとかしたくなったりしてもつらいじゃなんか、選手も。もっと他でエコとかしろよ。オリンピックグッズ作るのやめればいいのに。オリンピック、絶対ゴミでるよね。公式グッズのぬいぐるみが、プラスチック袋にくるまれて、その口をビニールテープで止めて、それをさらに手提げ袋に入れて…そういう品目が何百とあって、それがいちいち今頃工場とかに在庫積まれているんだろう。「ときめき」か「手放すか」を考えることばかり流行っているけど、そもそも製作しないでいい。みんなの意見をきちんと出さないと、空回りで体に悪そうな、最終的にゴミになりそうなダンボールベッドまで出てくる。パラリンピックに出る人って、寝るときには介助いらない人たちなのかしら?

そういえば「オリンピック付き通訳になったほうがいいよー」と札幌から家族ぐるみで東京移住した通訳の人がいた。私はスケボーの女子チームとかどうかなどという話があったんだけど(レオ・ベイカーとかいるんじゃん?どう考えても最高なんだがな)やっぱりオリンピックだめと思うから断った。その引越した人から「意外と通訳料20万届かないから、2017年冬季アジア大会以下かも。。でもマラソン付き(花形)になりそうだよ」という履歴書まだまだ磨ける意気込みのあるメールが来ていた。。。だのに、札幌でマラソン開催決定で、結局その人は家族を東京に残して会期中だけこっちでホテルかウィークリーに泊まるとかいう噂?!なんでしょうね。これ!

話を戻すと、今日ビーチであった、ドイツから旅をしてきた彼らは基本的に、「最近Airbnbに泊まると、そこはたいてい貧乏人を立ち退かせて都市の中心部の住宅を観光者向けに空けてるんだとわかってきた。でも私達が変えてもむだかもしれないし、都市部を歩き回れる便利さは捨てがたい」みたいなことを言う。でも私も含めて旅行をできる立場の人々の「捨てがたさ」のために、家を追われる人がいるとしたら、そんな捨てがたさなんてさ。。。
「意識してるふりをして中途半端に罪悪感持つよりは、勉強だと思って郊外にステイして、地元の人みたいに都市部に通ってくる日を2、3日作ったらいいんじゃない」と提案した。

世界について知りたい、知りたい、現場で知りたい、会って話を聞きたい…みたいな欲を、すぐに叶えられないことも大切だと思う。ネットが通じない、とかね。別に不便に苦しめってわけじゃないけど、日本人の私やドイツ人の彼らは、圧倒的に下駄を履いた状態で、地面から遠いことを嘆いている。

しかし、私達が共有したのは、子どもたちがボール遊びさえ出来ないとはなんのか、その土地にいる子どもたち自身が、トライして、失敗もして、退屈もして…そういう時間や場所は守られるべきだという意識だ。その意識があれば、オリンピックを見るということをしなくても、日本を見ることが出来るし、都心にいなくても街をしることができるし、サッカーを楽しむときに感じる夢の広がりを旅行に依拠せずとも感じられるということだろう。


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