見出し画像

小説のルールってなんだっけ?

こんばんは、小説を書いてる雨宮喜代でごす。

小説という文化は常に変化し続けています。そんなわけで、今日は小説のルールについて、私になりの考えを述べていこうと思います。


1.完結させなければ、どんな面白い話でも駄作?

例えば現在は「なろう」小説と呼ばれる文化が、アニメ化なども多くなされて一般的なジャンルとして地位を得た気がします。

『なろう』『ラノベ』『ケータイ小説』『純文学』など、ジャンルとしてある意味の区分けがなされている時代。正しい小説の書き方なんて言うものはないのかもしれません。自由に書いてこそ小説という時代になりました。

例えば小説を書くに当たって昔から言われていたのが

『完結させなければ、どんな面白い話でも駄作』

小説は完成させてからこそ初めて小説を名乗れるという、未完であってはならないというのは私が読んだ小説の書き方の本にかなり書いてありました。

ところが、現在は連載というシステムを個人が「なろう」などの小説投稿サイトで持つことができ、連載中であっても多くのファンがついてアニメ化などすることがあります。ラノベが浸透したあたりから、もう完結そのものに大きな意味はなくなっているのかもしれません。

この言葉自体は小説を書いたら投げ出すな、完結させることが一番の難題であり課題なのだという意味も込められていると思いますけどね。

実際、短編であろうと長期連載小説であろうと最後を書きった小説は美しいと思います。この事実は今後も変わらないです。

終わった後味というのは、終わらせた物語でしか味わえないですしね。


2.現在の小説にルールはない?

小説にはルールがあります。

・ 行頭は一文字分下げる。

・ 三点リーダーやダッシュは偶数で使用する。

・ 『!』などの記号の後は空白を入れる。

上記のルールは小説の基本ルールです。

けれど、現在のネット小説と呼ばれるものは、このルールを無視している小説が少なくないです。一番基本的な国語の授業で習う『行頭下げ』をしてない小説もかなり見かけます。

一昔前の私は行頭下げなどしていない文章に「読む価値無し」と言わんばかりに拒否していたこともありますが、実際そこで価値を決めるのは些か軽率なのではないかと思い始めてしまっています。

これは携帯小説が流行っていたころから目にするようになりました。

横書きであるネット文章ならではの進化と呼べるのかもしれませんね。

現在の小説は結構何でもありで、その上に市民権まで得てるのでそれは一つの書き方として確立してしまっている気がします。


3.擬音を書いてはいけないについて

小説のルールでも書きましたが、ネット小説にはルールはありません。

それの一つに擬音、つまり効果音をそのまま文字で表現する事は一昔前は絶対にしてはいけないとされた書き方の一つでしたが、現在のネット小説はそこそこ見かける表現になってます。

これに関しては、ネット小説は読みやすさに特化させた文章だから良いんだと言われれば素直に納得しますが、これに関しては勿体ないと思います。

個人的に擬音を比喩や雰囲気で表現するのが小説の醍醐味の一つだと思うからです。少なくとも私はそれを考え書くことに楽しさを覚えています。

古い意見だと思って流してもいいのですが、せっかく文章だけで表現してるのだから擬音を色々なものに例えて書くのに挑戦して、願わくばそこにある楽しさを知って欲しいなって思います。

【例】

バン!バン!バン! タカシは足に銃撃を受けた。

目を覚ますような破裂音が耳を劈く。直後、タカシは足に痛みを感じた。

これは極端な例ですがw

こんな表現にしてやろうって考えるのはとても楽しいですよ!

4.前提ありきの設定について

ネット小説がなぜ受けるのかの一つの要因に、身近だからという理由があると思います。それは作者が素人だからとかそういう意味ではなく、前提の共感を小説という媒体でコミュニケーションを取っている気がします。

これは、なろう小説系が一番多く感じるのですが、レベルやスキル画面表現が説明なしに出てくることがあります。これ読者はレベルやスキル画面という物を知ってて当然という体で話を進めていくことが多いです。

全部が全部を見たわけではないので断定はできないですが、説明部分を読者の前提知識に頼ってる部分が多いと感じることはあります。

これは逆に読者と近いということであり。もっと掘り下げると、その知識を共有してくれる人はその小説を楽しめるという事でもあります。

ゴブリンやオーク、ファンタジーというものは私でもすぐに「これだ」と思うようなイメージは映像は出てきます。極論、必要ない説明部分を大まかに端折ることで無駄のない小説といえるのかもしれません。

そう考えたらネット小説とはコミュニケーションアイテムであり、ビジネス的でもあり、メッセージ性よりも共感に重きを置いているイメージがあります。そう考えたらアニメ化しやすいのも納得かも?


5.小説は死なないコンテンツ

最後にもう疲れたので終わりますが、小説というのはこのデジタルが進化した現代でも一定の需要があり、一定の書き手が存在します。

私は小説を書くという趣味を持っていてよかったと思うし、これからも定期的に書いていきたいと思っています。

ただ問題はここ三年くらい書いてないという点かな……


目次機能を使ってみたくて書いたけど一時間くらいかかったw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?