"人権大国 英国" -隠されてきた、子供達の搾取と王室との関係-
Modern Slavery Act 2015(現代奴隷法)の制定により、英国は世界で初めて現代奴隷法を制定した国家となった。これにより、英国で事業活動を行う営利団体・企業のうち、売上高が年間3600万ポンド(約50億円)以上の企業は「奴隷労働と人身取引」に対する取組みについて情報開示を求められることになった。オーストラリア等もこれに続き、類似の法令を制定している。対応が「遅れている」と叫ばれていた日本でも2020年に「ビジネスと人権に関する行動迎角(2020-2025)」が制定され、人権デューデリジェンスの促進が求められている。
「現代奴隷法」なる法律を世界に先駆けて導入した英国。西欧の取り組みを「先進的」として崇め、日本は「遅れている」と詰る大手マスコミ。以下の5分弱のビデオからこの言い古されてきた構図について考察してみたい。
The Dark Ugly Past of the Climate Crisis King (banned.video)
まず"banned. video"とあり、導入の動画もおどろおどろしく、怪しさ満点である(笑)。あまり上品な仕掛けとは言えないだろう。
でもそんな導入部に心折れずに中身を見てみていただきたい。あまり表立っては語られてこなかった、でも歴史に存在した、または限りなく存在したと推察できるような事象が紹介されている。
いくつか動画で語られていることを紐解いてみよう。
まずはこちら。
①動画1分50秒程のところで語られている、故エリザベス女王と故フィリップ殿下がカナダの先住民の子供たちの寄宿舎から10人の子供達を誘拐した、ということについて。
CENSORED NEWS: Star Eyewitness of Queen's Abduction of Aboriginal Children Dies Suddenly (bsnorrell.blogspot.com)
ブログの文章がコピー&ペーストできない仕組みになっているようなので、記載されていることを一部和訳して記載。"1964年、私(William氏)が12歳だった頃、Kamloops Schoolの学生であり、故エリザベス女王と故フィリップ殿下の訪問を受けた。ファンファーレや特別なイベントも何もなくお越しになったので何か変だなと思ったのだけれど、顔を見て殿下たちだとわかり、また、校長からもそのように聞いた。我々は殿下たちと一緒にピクニックに行った。皆、かがんで女王の足にキスするようにと言われたので変だなと思ったことを覚えている。その後、7人の男の子と3人の女の子、(6~14歳)が女王と一緒に忽然と姿を消してしまった。"
William Combes氏がこのことを公表した1年後に、彼は亡くなってしまった。結核だと言われていたが、彼の世話をした看護師は結核ではなく、ヒ素中毒で恐らく他殺されたとのことである(”She is convinced that all of his symptoms indicate that he died of arsenic poisoning, not “tuberculosis” as the British Columbia Coroner claims.")。
Category: William Combes – Murder by Decree
(注)カナダの"mass grave"の問題自体については、「本当にそういうことがあった」という説と、「そういうことがあったとして教会は攻撃されるべきだという教会の悪魔化の道具として使われている」という説がある。今後の捜査の進展を待ちたい。
(参考URL)
Kamloops mass grave debunked: 'Biggest fake news in Canada' (nypost.com)
The mystery of Canada’s indigenous mass graves | The Spectator Australia
②故フィリップ殿下がドイツのメディアに"冗談"として語った話し。
Prince Philip gaffe: The shock joke Duke made about 'deadly virus’ amid coronavirus | Royal | News | Express.co.uk
In 1988, the Duke of Edinburgh joked about deadly viruses when speaking to Deutsche Press Agentur.
Prince Philip reportedly said: “In the event that I am reincarnated, I would like to return as a deadly virus, to contribute something to solving overpopulation.”
(和訳)"伝え聞くところによれば、1988年、"生まれ変わることがあれば致死性のウイルスとなって地球に舞い戻り、人口過多を解決することに貢献したい"と殿下は冗談を言った。"
・・故殿下はずいぶんと冗談がお好きなようである。
③王室と子ども達への搾取の関連
アンドリュー王子は小児性愛者だったエプスタイン氏との関係を認めたが
アンドリュー英王子、死亡の米富豪疑惑で過ち認める 性行為疑惑は否定 - BBCニュース
エプスタイン氏のような人々と関係を持っていたのはアンドリュー王子だけではない。
NHSの病院で何百人もの子供達をレイプしたことが死後に判明したジミー・サヴィル氏もチャールズ新国王の親しい友人であった。
ジミー・サヴィル - Wikipedia
(被害者の声)
Jimmy Savile NHS abuse victims aged five to 75 - BBC News
④クラウス・シワブ氏とともに、チャールズ新国王はグレート・リセットの立役者とみられている。
動画3分30秒頃~のグラスゴーでのチャールズ(当時)皇太子の発言を文字起しする。ゼロ・エミッションに向けて。
"Here we need a vast military-style campaign to marshal the strength of the global private sector. With trillions at its disposal. Far beyond global G.D.P.
And, with the greatest respect, beyond even the governments of the world's leaders. It offers the only real prospect of acheiving fundametal economic transition. So how do we do?"
(抄訳)グローバルなプライベートセクターの力を存分に活用し、グローバル全体のGDPを超える力でもって経済のトランジションを遂げなければならない。どのように取り組むか。
・・その結果が現在のエネルギー高騰の一端となり庶民を苦しめている、と動画は締めくくっている。
人権の話しから始まって最後はゼロ・エミッションの話しで終わるので混乱された方もいるかもしれないが、この話しの大筋はシンプルである。
「現在の文脈で語られている環境問題も、人権問題も、一部の大金持ちの人々がそれを元に一般庶民を搾取することで成り立っている構図があり、搾取する側に共謀する人が多くいる限り、搾取する側の罪については決して裁かれることはない」ということだ。
以前触れた通り、環境問題は汚染で苦しむ人たちを何とかしようという心ある人々の動きももちろんある。大気汚染を告発する「ラルフ・ネーダー・レポート」などではいかに自動車の大手企業が自社の利益誘導のために大気汚染の事態を無視してきたのかが記載されている。
人権についても、バングラデシュで起きたラナ・プラザ事件の反省など明るい兆しはあるかもしれない。エプスタイン氏と関係で言えば、バークレイズの当時CEOが退任に追い込まれた英バークレイズCEOが退任、「性犯罪で起訴の米富豪との関係」を当局が指摘 - BBCニュース というようなことが言われるようになったのも良いことなのだろう。
しかし、これらは氷山のほんの一角に過ぎないだろう、というのが直感である。世界的な腐敗の全貌は決して暴かれることなく闇に葬り去られることも多いのだろう。
だからこそ、企業は人権の取り組みについて金融機関から聞かれるようなことがあれば、「確かに日本政府の方針としてデューデリジェンスの促進が求められているから、きちんとそれは取り組まないといけないけれど、そもそもそういったことが要求される背景には、世界には法律レベルでは定義することがかなわないような、こういう闇もあるかもしれないということがあるのだな」とある意味「ドン」と構えていて欲しいと思う。表面的な批判に踊らされてエネルギーを消耗するようなことでは、何とももったいない。