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取り戻す / Regain

取り戻すために、
いったん失う必要があったのだ。


「ヒーローズ・ジャーニー」

物語のはじまりは
いつも
何かを失うところから
あるいは
何かが抑圧されて
見えなくなった状態から。


自分の選んだもので
つながり直すために
ひとりぼっち、宙ぶらりんで
孤独を味わって

自分の選んだ視点で
世界を観るために
疑って、否定して
反対側を走って


そんなふうに
後から振り返って
意味があったのかもしれない
そう思っていたい気持ち。

いやいやそんなの
いらない
本当は
何も 誰も 失いたくはなかったんだ
美化なんてしてしまうものか
そう叫んでいたい気持ち。


どちらでも
もう、いいか


再びあらわれて
また、ともに歩いていけるのなら
今度は二度と見失わない

しっかりと 手を握る

自分で望んで
取り戻したものが
わたしがどうしても
譲れなかったもの

これからの道のりを
きっと支えてくれるだろう。


Photo by I.am_nah on Unsplash

「ヒーローズ・ジャーニー」
神話学者のジョーゼフ・キャンベルが世界中の神話のストーリー展開を研究した結果、見つけ出したパターン。「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」の映画をはじめ、多くの物語で取り入れられているそうです。

抑圧された日常から、一歩抜け出し
冒険がはじまる
賢者と出会い
最大の敵と戦って
自分自身も変化していき
また元の世界へ戻っていく

そういう旅路を
人生の中で何度も
繰り返す。

そのために、最初から「予め」何かを
失う必要があったとしたら。
そこから始まる必要があったとしたら。


そんなことを考えていました。
今は、旅から還ってきて
また始めるところです。

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