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つながってるんやろか

今はあんまりないんやけど、子供の時はみんなが見えないものをよく見た。 霊感ってやつかな。 だんだん見ることが少なくなってきたんやけど、たまに「あれっ?」ってなるときあるねん。 ああ、いたんやなってくらいで気にしないようにしてる。 最近はよく耳元で話しかけられる, 首筋に息を吹きかけられる、後ろに誰か立っていたり歩いてる感じがするが振り返ると誰もいないパターンやな。 話しかけてくるのは、甲高い声の女性が多い。 で、早口やから何言ってるのかよくわからん。 何か言いたいんやろな。 活舌良くゆっくり話さないと分からんわ。

私が変なことをよく言っても、おばあちゃんやおっちゃん(母の弟)はまじめに聞いてくれてん。 つーか、彼らも経験ありやから、良き理解者や。 おばあちゃんの家は海と川の河口付近の街で、もともと街は川を江戸時代に埋め立てたかなんかで、なんしか海で亡くなった人の遺体が流れ着いてくることが多かったらしい。 だから心霊現象ありまくりの家やってん。 母はよく、「あの家怖すぎる。」って言うてた。 いろいろ不思議な現象あってんて。 で、おばあちゃん側の数代前に霊媒師がいたそうで、だからそういう世界を知ってて身近やったんやな。 今は引っ越ししたから、もうそこに家はないんやけどな。 ほんま、お化け屋敷やったわ。

私は霊と対話したり、お祓いしたりする力はないんやけど、よく視える人の脳にはできものがあったりで、それがどこかに当たって作用するらしいねんて。 だから幻が勝手に見える現象なんかもしれん。 私にもほんまに存在する世界かどうかわからへん。 自分が見たものが空想やったんやで、言われたらそうかもしれんけど、見たものは見たんや。

これまた子供のころの私はよく霊を連れて帰って、それがほかのおばちゃん(おっちゃんの奥さん)に憑依したことあるねん。 お盆の最後の日に海で怖い体験してな、ぎゃーって走って帰ったんや。 私が帰宅した後、おばちゃん高熱出て普通じゃない状態になったから霊媒師にお願いしたら、私がお持ち帰りした何かが災いしてたらしい。いまだにそのおばちゃんに会うたびにその話されるわ。 親戚の中では、私は小さい時からいろいろあったって有名や。

通訳ガイドが京都や奈良で連れていくとこは、ほとんどお寺や神社ばっかりや。 今でこそ観光地になってるとこでも、もとは供養のために建てられたものほとんどや。 あんまり明るい話はないんよ。 だから、おばあちゃんに言われた通り魔除けグッズはカバンに入れてる。 気ぃつけなあかんねん。 ふとした時に空気が変わることあるしな、スキを見せたらあかん。 信じるか信じないかは、あなた次第や。


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