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#小説
花争い
私絶対きれいだわ
私の方がきれいだわ!
もう
薔薇も桜も喧嘩しないで
(でもきっと、
あたしが一番きれい♡)
ショックー!
NN、蓮華が好きなんだって!
ニワゼキショウも!!
ばっかじゃないの?
トルコキキョウも知らなかったのよあいつ!
あんなやつに評価されなくたって、関係ないわよね!私たち!
そーよそーよ!!
大平原を渡りゆくものたち〔生々しい殺戮シーンがある(かもしれない)ので、苦手な方はブラウザバック願います〕
かれらは大平原を横切ろうとしていた。
渡り切ったらそこにはきっと、おいしいごはんが待ってるのだ。
一緒に行くと言ってきかなかったルレを左に、ルレのきょうだい、ポドリヨンを右に、かれらはひたすら走っていた。
もうすぐ渡り終えられそうだったのだけど・・・
だめだ!くる!
叫んだルレが白いものに覆われたかと思うと、悲鳴を上げるひまもなく、いきなりぶしゃりと潰された。
翻って白いものは、今度はポドリヨ
画廊、あるいは、アシスタントの憂鬱
勤め先は画廊。
たいていはぼやーっとしてられる。
商談は社長にまかせればいいし、社交は奥様にお任せできる。
ただ・・・
S画伯の個展だけは、ちょっ
と・・・
搬入日や初日はいい。
問題は二日目からだ。
朝、表戸を開けると、それはもう起きている。
金魚の絵からは金魚が落ちて跳ねてるし、桜並木の絵からは花びらがどっさり舞っている。
静物画からは果物がこぼれ落ちてるし、ああ、竜の眼。
竜はどこ?
ところでアルタはまだあるにょ?
レンタル
同窓会にはショウコも来る
おまけにカレシを連れてくる!情報が入ったのは何と、会日程の三日前!
これじゃあ手当てもききやしない!
でもショウコ・・・
同じ産院で生まれ、同じ名門幼稚園に通い、同じお嬢様学校で、成績とモテモテぶりを競い合った、そんなショウコにキメられるくらいなら、そんな同窓会、行かない方がましだ!
(でも行かなきゃ行かないで、今度は敗者と決めつけられる!)
こーなったら!!
ある晴れた午後の誤算
原稿が出来上がったのは、何たることか、この9月。
まさに一年七か月ぶりのことだった。
でも前回だって一年二か月待ってくれたんだし、担当は飯塚氏、気の長さでは定評がある。
私は彼が待っていて、もとい、待ち焦がれていてくれることを信じていたのだが、生芸ビル、生芸企画なる弱小出版社、その編集部を四階に置く、この古ぼけたちっぽけなビルには意外なことが起きていた。
生芸企画が潰れていた?
ならまだ我慢もでき
平和を呼ぶ(はずの)メカ
オーラウォッチャーが売り出されてから、つまらない喧嘩はめっきり減った。
わざわざ手合わせする前に、相手の力がわかるから、流血の惨事を避けることができるのだ。
平和な時代が来そうだと、誰もが一時信じたが、大して長くは続かなかった。
みんなくっきり理解したのだ。
自分だけで倒せなくても徒党を組めば何とかなる。
そして集めるべき人数を、オーラウォッチャーが教えてくれる・・・・・
なるほど結果のわからない
その日〔マダンテさんに捧げる一作〕
見送りに
行かないのか?
行かねえ
散々俺の尻っぺたで遊びやがって
遊んだのは俺だけど
新開い!!
厭だったのか?
厭って俺は
俺は・・・
この電車に乗ってしまえば、私は日常の多忙に紛れてしまうのだわ
ああでも、楽しんだ
十分だ・・・
ん?
ダンテ?
まだんてえええええ
このだみ声!
窓を開けた
私の髪がメーテルみたいになびく
走ってくる細マッチョ
三白眼
だらし