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#小説
タツミヤアカネものがたり 序章〔再々録〕
アミシマ糧食に入って2年になります
お弁当屋さんです
まじめに働いて
貯金もそれなりに
でもはつらつとしません
12のときから私
心ずたずたのまま
従姉のカオル
カオルが私にキスしてきて
それを伯父さんがみました
カオルはー流大学に当然入れると周囲に思われてる美人で、私はその辺の壁の花
伯父さんはふっとんできて
私をぶちました
私、からじゃ、ない
のどがからからになって、私は思いを伯父さんに伝えら
花争い
私絶対きれいだわ
私の方がきれいだわ!
もう
薔薇も桜も喧嘩しないで
(でもきっと、
あたしが一番きれい♡)
ショックー!
NN、蓮華が好きなんだって!
ニワゼキショウも!!
ばっかじゃないの?
トルコキキョウも知らなかったのよあいつ!
あんなやつに評価されなくたって、関係ないわよね!私たち!
そーよそーよ!!
大平原を渡りゆくものたち〔生々しい殺戮シーンがある(かもしれない)ので、苦手な方はブラウザバック願います〕
かれらは大平原を横切ろうとしていた。
渡り切ったらそこにはきっと、おいしいごはんが待ってるのだ。
一緒に行くと言ってきかなかったルレを左に、ルレのきょうだい、ポドリヨンを右に、かれらはひたすら走っていた。
もうすぐ渡り終えられそうだったのだけど・・・
だめだ!くる!
叫んだルレが白いものに覆われたかと思うと、悲鳴を上げるひまもなく、いきなりぶしゃりと潰された。
翻って白いものは、今度はポドリヨ
画廊、あるいは、アシスタントの憂鬱
勤め先は画廊。
たいていはぼやーっとしてられる。
商談は社長にまかせればいいし、社交は奥様にお任せできる。
ただ・・・
S画伯の個展だけは、ちょっ
と・・・
搬入日や初日はいい。
問題は二日目からだ。
朝、表戸を開けると、それはもう起きている。
金魚の絵からは金魚が落ちて跳ねてるし、桜並木の絵からは花びらがどっさり舞っている。
静物画からは果物がこぼれ落ちてるし、ああ、竜の眼。
竜はどこ?
ところでアルタはまだあるにょ?
レンタル
同窓会にはショウコも来る
おまけにカレシを連れてくる!情報が入ったのは何と、会日程の三日前!
これじゃあ手当てもききやしない!
でもショウコ・・・
同じ産院で生まれ、同じ名門幼稚園に通い、同じお嬢様学校で、成績とモテモテぶりを競い合った、そんなショウコにキメられるくらいなら、そんな同窓会、行かない方がましだ!
(でも行かなきゃ行かないで、今度は敗者と決めつけられる!)
こーなったら!!
ある晴れた午後の誤算
原稿が出来上がったのは、何たることか、この9月。
まさに一年七か月ぶりのことだった。
でも前回だって一年二か月待ってくれたんだし、担当は飯塚氏、気の長さでは定評がある。
私は彼が待っていて、もとい、待ち焦がれていてくれることを信じていたのだが、生芸ビル、生芸企画なる弱小出版社、その編集部を四階に置く、この古ぼけたちっぽけなビルには意外なことが起きていた。
生芸企画が潰れていた?
ならまだ我慢もでき
平和を呼ぶ(はずの)メカ
オーラウォッチャーが売り出されてから、つまらない喧嘩はめっきり減った。
わざわざ手合わせする前に、相手の力がわかるから、流血の惨事を避けることができるのだ。
平和な時代が来そうだと、誰もが一時信じたが、大して長くは続かなかった。
みんなくっきり理解したのだ。
自分だけで倒せなくても徒党を組めば何とかなる。
そして集めるべき人数を、オーラウォッチャーが教えてくれる・・・・・
なるほど結果のわからない