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舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣- ネタバレ

『刀ステ』天伝をしっかり感染対策をしながら観劇して参りました!

場所は豊洲市場前 IHIステージアラウンド東京

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客席が360°回転するステージで前代未聞の100公演

『刀ステ』は殺陣のシーンの手数が多く、戦闘シーンの迫力が凄まじいことでお馴染みですが、それを360°という逃げ場のない(?)ステージの上でやり続けるのほんとに凄い。

しかもいつも通り容赦ない殺陣の振り付け

これを100公演ってとてつもないことなんだと改めて感じました。


360°席が動くということで乗り物酔いをする方がいるという話を聞いていたのですが、

席自体はジワジワ動くのでそんなに激しくはなく、どちらかというと映像が席の振動と違った動きをするのでそれが苦手な方は要注意です。

イメージ的には車酔いする乗り物酔いの方よりも、ディズニーのフィルハーマジックや3D映像などが苦手な視覚優位型の方は酔い止めがあると安心かもしれません。



そしてここからはしっかりネタバレになるので見たくない方は注意です。


どんなストーリーなの?

最初に今回のストーリーを説明します。

今回刀ステ本丸が守る歴史は、「大坂の陣」江戸幕府と豊臣家との間で行われた合戦です。

本来ならば豊臣軍は真田丸という籠城に立てこもり冬の陣では勝利。その後の夏の陣で戦に負けるという歴史があるわけですが、どうやら時間遡行軍はその歴史を改変したい様子。

刀ステ本丸は豊臣と徳川の両方を偵察しますが、そこで違和感に気づきます。時間遡行軍が両軍に襲いかかってきたからです。

時間遡行軍の目的が分からないまま新たな謎が出てきます。

弥助の登場です。

弥助は本来はここにはいないはずの人物(過去の公演に出てきた人物)。それが時間遡行軍2体を引き連れて豊臣秀頼を守りたい。歴史を守りたいと刀剣男士に力を貸してほしいと頼んでくるのです。

疑問に感じながらも相手の動向を探るために協力することになった刀剣男士たちですが、弥助は実は織田信長を歴史の諸説へ逃がすために自らの手で刀剣男士を顕現し過去に飛ばさせようと考えていたことが分かるのです。

しかしそれには顕現する審神者の力が必要なことや、仮の力では顕現しても刀剣男士のような強さは与えられません。

その為に歴史遡行軍と協力したり、刀剣男士をおびき寄せ刀剣男士を斬ることで刀剣に逸話を作ろうとするというお話です。

結末は非常に悲しく、弥助がまんばちゃんに向かって「お前こそ歴史の奴隷だ」って叫ぶシーンなど今まで刀剣男士たちが戦っていた意味などが問われ考えさせられるストーリーでした。




そして『刀ステ』は虚伝から続くシリーズ物でこれまでもいろんな伏線をばら撒き回収していったわけですが、今回もシリーズファンにはたまらない伏線回収がたくさんありました。



時空の歪みがはっきりとしてきた

まず「悲伝」で三日月が歴史を守ることを繰り返すことによって円環に囚われてしまったということがありましたが、この「天伝」ではより時空の狭間が朧になっているということが浮き彫りになりました。

(悲伝についての感想記事はこちら)

まず過去の公演にいたはずの人物の登場がそれを明らかにしました。ジョ伝で出てきた弥助が再び出て来たのです。

彼は「歴史を守りたい。私と手を組みましょう」と言って刀剣男士に近寄ります。

だけど、本来刀剣乱舞は歴史上の異物。

過去に出会っているはずの弥助が刀剣男士たちを覚えていることがおかしいんですよね。

実は黒田官兵衛が死ぬ間際に残した書物に、刀剣男士たちの存在と刀剣男士たちが戦った記録、そして時間遡行軍2体の存在を書き残していて弥助はそれを見て時間遡行軍と手を組んでしまうんです。

本来ならば覚えているはずのない人間すら時空の歪みに気づき始めている。「天伝」ではそんなことが起きているというのがハッキリと描かれています。


また、今回登場する太閤左文字は

実は刀ステ本丸の未来の部隊から来た刀剣男士でした。

そこからも本来は合わさるはずのないものたちが時間軸の歪みから合わさってしまっているということが分かります。



まんばちゃんが未来の本丸にいないということが判明

未来の本丸から来たという太閤左文字ですが彼は鯰尾や骨喰、加州と言った刀剣男士は知っていましたがまんばちゃんだけは知らなかったんです。

出ていったっきり帰ってこないという認識だそうで未来の本丸には何があったのか気になるところですよね。


夏の陣の伏線 新たな刀剣男士の登場

最後の最後に三日月が時間の歪みになっていてそれを時の政府から止めるように言われている刀剣男士2振りが登場。(顔や服装は見えず)

次の夏の陣での不穏な空気を感じました。




一期一振役の本田礼生くんについて語らせて欲しい


私は本田礼生くんのファンなんですけど、

いち兄役と発表された時にほんとにしばらく理解できなくて「?????」って思ってたんですね。

礼生くんはああいう役いままで無かったんじゃないかなって思うんです。


アクロバットもダンスも出来るのでアクションで選ばれるのは分かるんですが、

いち兄って服装は派手だけど感情とかそういうのはあんまり表に出す刀剣男士じゃなくて、そういう感情の細かな揺れみたいのを演じることって礼生くんの役の中にいままであんまり無かったよなって思ったんですね。


どっちかっていうとアクションメインの人なので、分かりやすくそれでいて伝わりやすい表現をしてくれる俳優さんだという認識だったんですけど、今回全然違くて彼の表現の幅広さを思い知った感じでした。


今回一期一振はずっと「自分とは何者なのか」という問いを考え続けます。

そんな時に秀頼様や太閤くんから「一期一振も秀吉様と同じで蒼い空みたいだ」って言われることによって自分の存在を認められるようになるんですけど、この時普通だったら泣く演技をすると思うんです。

だけどいち兄は声を一瞬揺らしながらも表情も声も次の瞬間には元の兄の姿に戻すんですよね。


正直泣く方が観客は喜ぶと思うんです。分かりやすいし響きやすい、、、けどあえてその表現を選ばなかったところに礼生くんのこだわりを感じてやっぱり凄い俳優さんだと改めて思いました。


今回まんばや清光といった本丸の要がド派手に立ち回っていて、ストーリーにも重みがあって、いち兄が座長だけどスポットが当たりにくいなと感じてます。

だから感想見てても、凄いけどやっぱり初期刀!みたいな人が多い気がしてて、初期刀もいいけどいち兄の繊細な演技を見てほしいって思って一生懸命文章書きました笑


アクションできるけど殺陣は本格的なのは2回目なのよ。それでいてあの手数をこなせるのも凄いよ私の推しは😭



感想

内容を理解するのに必死で1回じゃ受け止めきれないです笑

この文章を書きながらようやく少しずつ理解していっているのですが、内容が濃すぎてまだまだ分からないことだらけです。

ただ分かるのは「冬の陣」は次に続く「夏の陣」の序章に過ぎないというかモヤモヤが残って終わったこと。

だから次の「夏の陣」怖すぎですマジで覚悟した方がいいと思う。


今回緊急事態宣言が出て、時間を早めたり払い戻し対応もしてくれていますが行けない方もたくさんいらっしゃったと思います。

そんな中でも幸運にも公演を見れたことほんとに感謝です。当たり前な公演なんてひとつもないんですね。

これからしばらくはしっかり自粛をして手洗い消毒と自分の体調をしっかり整えていこうと思っています。

せめてでも公演が止まらないように駆け抜けられるようにすることが今私にできることだと思います。

100公演どうか公演が続けられますように


インタビュー記事でいろいろと心境が語られてて必見です⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎


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( ¨̮ )💕


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