新しい東京

昨年一旦閉店とさせていただいた東京店ですが、6月の再オープンが決まりました。なかなかいい物件が見つかり、どんなお店にしようか楽しみです。コロナが2021年中に収束するなんて幻想だ、といった発言もあり、皆が集まれるのはもうちょっと先になりそうですが、未来を見据えて人の集える場所にしたいというのが最大のコンセプトです。

先日聴いていたポッドキャストで、Takramというテクノロジーデザイン会社(と表現していいのかわかりませんが)の田川さんがおっしゃっていたことが心に残っています。100年周期くらいで大きな伝染病の流行があると、社会基盤がガラッと更新されるというお話し。政治体制が変わったり、都市に下水道が整備されたり。コロナでは何が変わるんだろう。やっぱり過密都市の終焉なのではないかという気がしています。

私は都市計画と環境経済が元々の専門だったので、過密都市の問題というものに若い頃から頭を悩ませてきました。若い人材がいなくなり崩壊が現実になろうとしている地方にいかに人を呼び込むか。過密になってさまざまな問題が生まれた大都市の環境をいかに良くするか。私自身、過密な都市を脱出したくて、それには仕事がないといけないと思い、トクコさんとの出会いも含め、長い時間をかけて実現させたのが京都で起業したamirisuという会社です。

過密都市と過疎の地方の問題。ずっと答えはなかったのに、コロナで一気に流れが変わったのを感じます。今まで通勤圏と思われていなかった、都心から2~3時間の距離で家探しをする人が多いと聞きます。例えば熱海あたりに移住する人が増えれば、それに伴いレストランや生活雑貨のお店も増え、熱海に通勤できる距離が今度は居住圏となります。そうやってカスケード的に10年くらいのスパンで、段々と地方が変わっていくといいな、と大きな期待を寄せています。

話が外れました。

でも今はそういった過渡期だと感じています。そうして、世の中が変わっていく中で、衣食住の衣を自給自足するという私たちのビジネスが、どんな位置付けになっていくのか、どんな位置付けを目指すのか、それがこの1~2年で私たちが考えるべきことである気がしています。

最後に、新しい東京店、副店長を募集しています。服飾系の学校をでたけれどファッション業界に将来を感じられないというような方、ぜひご検討いただければ。詳細はこちらです。https://shop.amirisu.com/blogs/news/article-106

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?