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知人にコーチング起業を知られたくなかったけれど


地元がきらいだ。

政令指定都市の、はじっこ。

老人と不良と変質者が多い街。

私が住んでいた頃は、いやどんだけあんねん、と突っ込むレベルで『変質者注意』の看板があった。

ヤンキーのヒエラルキーがやたらと高くて、「普通」以下はびくびくしながら過ごす街。



大通り沿いの実家は夜になるとテレビが聞こえないほどバイクの爆音が鳴り響く。虫と同じで、暖かくなると出てくるし、雨の日には出ない。



インスタもFacebookも、地元の知人の名前が『知り合いかも?』と並ぶけれど、自分からは申請しない。申請がきたら、嫌いじゃなかった子は許可したり、もう関わりたくない人は許可しなかったり。


そういう、かろうじて繋がった薄い友人のポストで、彼らがまだ頻繁に集まっていることを知る。BBQに結婚式に忘年会に、彼らの時は止まってるのかと思うくらいにいつまでもヤンチャな雰囲気の写真。

前から歩いてきたら避けるよなぁと思う風貌の、かつて同級生だった人たち。龍が如くの世界か?エンカウントバトルがはじまるのか?


自分が独立したことを知られるのが嫌だった。コーチングという無形サービスを売ってるのを知られるのが嫌だった。


彼らに、私のさまざまな決断を酒の肴にされてたまるかと思っていた。


よく言われる、コーチとして歩みを進めるセオリーのワンステップは、既存の繋がりにサービスを提供することだ。

けれど、「知られたくなさ」が富士山よりデカくエベレストより高かった私は、リアルな知り合いのいるメディアには一切報告しなかった。できなかった。


たまにクライアントさんに「コーチングをやること、周りに言った方がいいんですかね?」と聞かれるけれど、個人的には報告したくない集団にわざわざ報告する必要はない。したいと思える繋がりならした方がいい。

かっこつけて「しなくていい」とか言ってるけど、とどのつまり、私は報告したいと思える繋がりを広く作ってこれなかったぼっちということでもある。


でも本気で思ってる。私たちは、応援してくれる人だけと、こっそり成功すればいい。


そんな私が、もういいかもしれない、Facebookで報告してみよう、と思えたのは、本を出版できた時だった。無形サービスを売ってる私の、有形の成果。

私のことを「あいつなんかアヤシイ仕事してるらしいぜwww」と笑われるのは耐えられないけれど、「あいつ本出したらしいぜwww」なら、笑われてもいいやと思った。

実際には、彼らがそこまで私個人に興味がないこと、本当はわかってる。でも、抵抗があったんだよなぁ。



本を出したのは2020年だった。
つまりたった3年前まで私は、嫌いな地元からの見え方に縛られる呪いにかかっていたことになる。


そんな中、先日突然Facebookにメッセージが来た。小中学校の同級生で、私はその子がとても大好きだった。(いくら地元がきらいでも、大好きな子は数人いた)


noteを始めたてのころ、『aikoにはなれなかった』という記事を書いたことがある。そこに出てくる、カラオケに行った友人が今回連絡をくれた子だ。



『久しぶり!(マルチではないです)』という出だしに、彼女の優しい想像力とユーモアが見える。


ライフプラン、キャリアプランに悩んでいること、コーチを探している中で私の発信を見たことを覚えていてくれたこと、依頼できるならしたいことをメッセージに書いてくれていた。


そして、約15年ぶりに彼女に会った。



久しぶりに会ったので、「ねぇ、卒業してからどんな風に生きてきたの?」という報告をお互いにした。そして、彼女も同じく、地元がすきではないことを知った。そんな気はしてたし、そんな気はされていた。


有名な企業で立派な肩書きをもちつつも、背負う責任と自分らしさのようなもののあいだにすっぽりハマっている彼女。その揺れ、人間らしさや責任感もすごく素敵で。

仕事は違えど共通点もたくさんあって、同じコンテンツが好きなこともわかって、なにより、なにより、たのしかった。


彼女は地元に帰ってかつての同級生とすれ違っても
、気が付かれないそうだ。私はお店の前に来た彼女を見て一瞬でわかったというのに。


彼女は小中学生の頃、黒髪のとても綺麗なストレートヘアだった。そして、今はサラサラのマッシュな金髪で。マッシュがなにかわからんけど。

たしかに、そういう外見の変化はしてる。でも気が付かないほど変わってないけどなぁ?と思ってハッとした。


私は一緒に遊ぶ中で、彼女の内面を見させてもらっていて。学校では静かな彼女の、実はロックな一面。クールに見えて、実は熱い思いのある一面。そういうのを知っていた私には、ずっと彼女は金髪に見えていたのだった。イマジナリー金髪である。


どこか特定の場所で、その場だけの振る舞いを見て、誰かのことを「こういう人間だ」と決めつけることほどもったいないことはない。

家族の写真を載せるお母さんがインスタでインフルエンサーに誹謗中傷してることも、嫌な上司が家では素敵な家族なことも、隣に住むいい感じの若者が犯罪者なことだってあるのだ。2児の母になってなお性欲が衰えない私のような人間もいる。自分が怖い。


私は学生時代、周りにどう見えてたんだろうなんて考える。不良たちのくだらない絡みを受け流すのが楽だから天然ぶったりしてたなとか、でも勉強できたから真面目だと思われてたかなとか。

たぶん、私は彼らが思うよりずっと好奇心旺盛で、したたかで、彼らが私を真面目と評する何倍も勉強熱心だ。


今回、だいすきだった友達とまた繋がれた。

地元も悪くないな。

とは、思えない。

やっぱりあそこは帰りたい場所なんかではなくて、居心地よいコミュニティではない。

けれど、そんな場所にも届くような発信をしたことが、今回の縁を繋いでくれた。Facebookで報告してよかった!とは、本気で思う。


そもそも人間として彼女が好きなのであって、地元が一緒だから好きなわけではなかったし。



彼女とは結局カフェで5時間話した。そして、年内に必ずご飯行こう!と約束した。こんなことってあるんだな。


発信を教える仕事をしているから、露出をすることについては頻繁に話している。「とにかく見つけてもらうことからはじまります。ターゲット層に見つけてもらって、指名で選ばれる発信を、なるべく頻度高くしましょう!(※激要約)」と。


1に露出、2に露出。露出について考えている頻度で言えば、プロの露出狂と張れるくらいには考えている。プロの露出狂とアマの露出狂がいるかは知らんけど。


抵抗があることは無理にする必要なんか無いけれど。それでも、変なこだわりでやらないよりは、覚悟を決めて発信することはやはり素敵な縁をもたらしてくれる。


あの時、ドキドキしながらもFacebookに投稿したわたしに乾杯!




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