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そんなことって・・・
(クンクン・・・いい匂い・・・。なんだろう、ホットケーキ?お父さんが焼いてくれてる?あれ、でも今日まで出張のはず・・・。あー、でも食べたい・・・)
急に空気が変わったように感じる。
ここはどこだ?そう思いながら目を開けてみると・・・
「きゃあーーーーーーー!!」
茶色っぽい体に丸っこい耳。つぶらな目。真横に伸びるヒゲ。
同じ顔が心配そうにこちらを覗き込んでいた。思わず後退りする。
「だ、誰?というか何?」
「誰ってぼくたちはぐりとぐらって言うんだけど」
「!??」
どういうこと!!!激しく動揺する。
目を擦り、よーくふた・・・いや二匹を見てみる。
赤と青のとんがり帽子、同じ形のつなぎ・・・
「ヒィイ!!」
自分でもどこから出た声なのかわからなかった。
うん。そうだ。
娘に毎晩読み聞かせてあげるあの「ぐりとぐら」に出てくる、ぐりとぐらに間違いない。
いや、待てよ。えっ?どういうこと?
なんで私、この二匹と会話出来ちゃってんの?
ていうかここどこよ!?
もう一度目を擦り、周りをぐるりと見渡した。
確かに、「ぐりとぐら」で毎晩見ているあの景色だった。
(つづく・・・)
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