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憂
2024年4月10日 15:45
浮き足だった鏡にだけ桜の花弁は写るその鏡の裏側には吐瀉物の美学が語られている通り過ぎていくジリ貧の男はその鏡の存在に気付かない池のほとりに絶縁体の真珠がひっそりと佇むそれは電気によって照らさる月はただただそれを見守る行列は永遠の川に接続するわたしはその行列の往来のなかに立ちすくむ杞憂の言葉が頭の中でグルグルする掌に映し出された桜は桜のような顔をしているあなたはその桜に刹那