高みにのぼっていくのではなく、ほどかれていく感じ。
20231104.
暑いんだか、寒いんだか、眠いんだか、起きてるんだか、なんだか最近ぼんやりしてしまって、気温の変化にやられています。見事に振り回されています。
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河田さんが綴る言葉は、どれも私と合っていて、心地の良いものだけれど、特に印象に残った、好きな文章がある。今日はそのことを。
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この文章を読んで、すごく不思議な感覚になったときのことを思い出した。それがまさに、帰ってきたという感覚。正確に言うと、私の場合は、帰りたい。という感情。だから表現は少し違うかもしれない。
私の生まれた場所は、都会でも、とっても自然が豊かなわけでもない、静かな町で生まれ育った訳だが、ある人と縁があって3年前から訪れている山奥があり、その山奥に一度訪れ、その場所を知るようになると、何かある度にあの自然に帰りたい。そう思うようになった。
不思議なのが、またあの場所に行きたい。ではなくて、あの場所に帰りたいと、感じたこと。それは私も、ずっと不思議だった。
その答えが、この本に書いてあった。
私にとって、その自然は、何にも属さないでいられる、生まれたばかりの何者でもない私に帰れる場所だったのだ。
場所に帰りたい、というよりも、本来の自分に帰りたい。そう、思っていたんだと。それが、答えだった。
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そして、私が求めていた場所、目指す空間、私が思う心地よさが、河田さんの言葉で、こう綴られていた。
そうか、私はこんな空間を求めていたんだと、気づく。心踊るような、気分の上がる、そんな高揚感がある場所ではなくて、自分の、みんなの心を、ゆっくりほどいてくれる、そんな場所を求めていた。
ほどかれていく感じ。とっても好きな表現だった。
心をほどいてくれる場所を求めていたのだと気づいたのと同時に、私も、ゆっくりと、誰かの心をほどけるようなそんな人でありたい、そんな空間を、いつかつくりたい。そう感じた。
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わあ…なんで私の思っていたことが、わかるの。どうして、そんな正確に言葉で表せるの。なんて思う場面がこの本には多くて。
この本と、出会えて良かったです。
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今、外にいます。
お日様が当たって、暖かい。気持ちがいいです。
イチョウの葉が、可愛くて、ほっこり。
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