サボテンでできた、ヴィーガン・レザー!
こんにちは!
サステナブルファッション・エシカルファッションのヒントや楽しみ方を投稿しています、Amidoriです!
近年、有名ブランドでも「動物を使ったレザー製品をつくらない」といった、動物愛護目線でのヴィーガン・レザーを使ったファッションが注目されていますよね。
そういった無駄な殺傷はしない、どんな小さな生き物でも命を大切にするという、エシカルな視点って日本にある精神の一つだとも思います。
ヴィーガンレザーとは?
「ヴィーガン」というと、菜食主義を思い起こさせて、植物由来のものと一見勘違いしてしまいそうになりますが、実は動物の皮を使っていないレザーに似たものすべてを指します。
つまり、一般的に使われている合成皮革や人工皮革も、ヴィーガンレザーのうちに入り、動物の皮ではないため、エシカル(倫理的)な選択と言えます。
しかし、ヴィーガンレザーは、サステナブル(環境に対して持続可能的)ではないこともあります。
合成皮革や人工皮革は、有害な化学薬品や、環境を汚染をする合成素材を使用する方法で製造されているからです。
例えば、合成皮革のPUやPVCは、一般的にナイロンやポリエステルといった石油由来の生地に、さらに石油由来であるポリウレタン(PU)やポリ塩化ビニル(PVC)をコーティングしてできています。
みなさん知っての通り、石油は便利である一方で、大気汚染や地球温暖化など様々な環境問題を抱えています。また地球の資源であり、水と同様、無限にあるものではありません。
サステナブルなヴィーガンレザーって存在するの?
何年か前から、サステナブルで完全にリサイクル可能な植物材料で造られた「ヴィーガンレザー」に注目が集まっています。
しかし多くの植物性レザーがまだ研究開発段階であり、現実的に大量生産をすることが難しく、または機能面や品質面で、消費者の満足する製品とは言えません。
サボテンでできた、カクタス・ヴィーガン・レザー
そのような中、Dessertoは、ポジティブな例外の一つです。
実際に、デザイナーやブランドから選ばれ、Dessertoを使って、サステナブルでヴィーガンなスニーカーやバッグ、ジャケットが造られています。
OEKO-TEX® Standard 100 に認証されているDesserto は、ノパルサボテンを利用したヴィーガンレザーで、メキシコで製造され、2019年にイタリア・ミラノで初めて紹介されました。
このサボテンは、灌漑(かんがい・外部から人工的に水を供給すること)や除草剤、農薬殺虫剤の使用の必要のない土地、メキシコ・サカテカス州で、栽培されています。
6~8カ月毎に葉が育ち、葉がまた新しく生えてくるため、サボテン自体を大地から完全に抜き取ってしまうことなく、熟れた葉を採取しています。
そして、採取されたサボテンの葉を天日干しによる自然な方法で乾燥させた後、カクタス・レザーDesserto が造られます。
表面加工にはPU(ポリウレタン)の使用をしているものの、一般的な合成皮革と比べると環境負担がかなり少ないことに納得!
レザー製品を選ぶなら、植物性のヴィーガンレザーを!
エシカルな視点として動物を守るだけでなく、植物が基になったヴィーガンレザーは、今日、よりサステナブルなレザーだと言えます。
本当に少しずつですが、日本でも植物由来のヴィーガンレザーを紹介するお店やブランドを見かけるようになりました。
ぜひそう言ったお店を応援してほしいですし、植物性のヴィーガン・レザーの選択肢があることを知ってもらえたら嬉しいです!
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