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ドリアンってなんで臭いの?

ドリアンとは?

東南アジアのマレー半島が原産で、アオイ科のドリアン属の樹木です。
食用になる果実は、楕円または円形で、直径が15~30cm、重量は1~3kgです。また、栄養豊富で濃厚なクリーミー味です。
やはりドリアンをといえば...「強烈な匂い」!!
「ガスの臭い」や「腐った食べ物の臭い」がすると言われるほどです。
実は、未熟果実ではあまり臭くなく、熟すにつれて臭い匂いが強くなります。

今回は、ドリアンの強烈な匂いについてご紹介します。

強烈な臭さの正体

ドリアンの強烈な臭さの正体は揮発性硫黄化合物(VSC)で、磯の香りがするジメチルサルファイドや、腐敗タマネギ臭のエタンチオールも含まれます。

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臭さと遺伝子

シンガポールの科学者チームが科学誌ネイチャー・ジェネティクスで、ドリアンの揮発性硫黄化合物の揮発性硫黄関連遺伝子グループを特定したと発表しました。また、成熟果実では揮発性硫黄関連遺伝子が未成熟果実よりも2,000倍高く発現している(働いている)ことがわかりました。
さらにドリアンでは、揮発性硫黄関連遺伝子のコピー数が近縁種に比べて多く、進化の過程で揮発性硫黄関連遺伝子の数を増やすことにより強烈な臭さを獲得したと考えられる。

臭さいメリット

ドリアンの臭い匂いは、動物を引き寄せることができます。ゾウもかなり距離が離れていてもドリアンを見つけることができるそうです。こうして動物がドリアンを食べられることで、動物の糞と共に種子が森林中に分散し、ドリアンの繁殖に繋がります。

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