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CanとWillの話

「やりたいことが分からない」という話を最近よく聞きます。
やりたいこと、つまり「Will」ですね。
そして今自分ができること、これが「Can」ですね。

この「Can」と「Will」に乖離があるとやりたいことが全然実現できなくて絶望するんだということは何となくイメージがつきます。

ところで「やりたいことが分からない」ってどういう状態なのかを考えるとこんな感じの4つに分かれるのかなと思いました。

①Will自体がない
②WillはあるけどCanとの乖離が大きくて進み方が分からない
③WillとCanの乖離を人に言うのが恥ずかしくて「分からない」と言っている
③WillとかCanとか考えたこともなくてただ漠然と分からない

この中で私の周りに多いと感じるのが③のパターン。
実は内に秘めたものがあるのに口に出すことができない状態です。
理由は様々だと思いますが、最も多いのは「こんなこと言ったら笑われるかもしれない」とか「言って出来なかったら恥ずかしい」とか、自分のメンタルにダメージがありそうだからという理由です。

例えば就活中の大学生と話をした時のこと。

私:希望の会社とかあるの?
学生(以下、学):今のところないです
私:希望の業界は?
学:飲料メーカーとかは先輩が行ってるので気になりますけど…
私:そもそもやりたいこととかあるの?
学:いやーそれがないんですよねー
----------居酒屋に移動~酔いが回る----------
私:でぇ?やりたいことはぁ?あるんでしょぉ?
学:実はーパイロットになりたくてぇー

いや、めっちゃ具体的にあるやないかい。

私:えーいいじゃん!なんで最初から言わないのよぉ!
学:だってぇ…現実的に無理じゃないですかぁ…
私:そんなの分からないよ
学:でも目悪いし、試験も難しいし…
私:で?
学:デカいこと言って出来なかったら恥ずかしいじゃないですかぁ

なるほど、やっぱりできなかった時のことを考えるんですね。

出来なかった時に恥ずかしいとか、正解じゃないと怒られるとか、今までどんな仕打ちを受けてきたんだって感じですけど、出る杭は打たれるし、黒い服の中に白い服がいたら目付けられるし、そうやって数々の夢が消えていったんだなと。

これを解消するために最近よく言われるのが心理的安全性ですね。

とはいえ、チームや組織全体で心理的安全性を確保できるようになるまでにはなかなか時間がかかるので、まずは私自身から、チャレンジする人を真顔で応援できるよう行動していきたいと思います。

ってことで、とりあえずみんな、1on1しよーぜ!

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