見出し画像

連絡先教えてくださいからはじまった

わたしには、友達以上恋人未満みたいな男友達がいる。
(ちなみに、体の関係はなしです、、、!)

新卒で入社した会社を辞めて以来、ずっと接客業をしているのだけど、ありがたいことにお客様に名刺をいただいたり、お食事に誘っていただいたり、思いをしたためた手紙をいただいたり、出会いのきっかけをもらうことは多々あった。


これはわたしが決して美人とか可愛いとかそういうことではない。
ただ愛嬌だけは誰にも負けないという気はしている(笑)

仕事は心から楽しんでいるし、楽しくてよく笑っているし、挨拶は大きな声で元気(笑)。
誰にでもすぐ話しかけるし、気さくに話しかけてもらえることも多い。
時に、元気が出ない日も悲しい気持ちの日もそう。

私だって毎日色々ありますよ、でも目の前のあなたもきっとそうですよね。今日ここへ来てくれてありがとう、今だけでも笑顔で気持ちの良い時間が流れますように。そんな気持ちでいる。



彼は私が仕事をしている時に連絡先を教えてほしいと声を掛けてくれた。
シチュエーション的には結構な度胸がいる雰囲気。
久しぶりに肉食男子現る。
そういえばこの人、朝見かけたなぁ!


ありがとうございます。と感謝を伝え、私の連絡先は伝えずに、彼の連絡先だけ教えてもらった。その連絡先は手帳にそっとしまっておいた。


昔から恋愛には消極的だった。
一人でも十分楽しいし、出会いがなくても彼氏がいなくても満足して生きてこられた。
それに喧嘩したり相手に不満を感じてもやもやするのがめんどくさい。
だから私はすぐに別れを切り出しちゃう。
相手と関係を築いていく、という概念がない。
恋愛下手なのだ。


母が亡くなって、どうにも悲しみから抜け出せない日々が続いていた頃、彼から連絡先をもらったことを思い出した。
数ヶ月後思い切って連絡してみた。



彼はまさかの10個下だった。
なんかごめーーん…!!!
言葉には出さずとも、想像とはかけ離れていたであろう年齢に申し訳なくなった(汗)

俺、年上すきだよ。って言うけど
あなたの思ってた年上って2〜3個上でしょう?笑 
でも学生時代に聴いていた曲は分かり合えたし、観ていたドラマも結構同じだった。
わたしが人生で一番好きだったKinKi Kidsがドラマに出ていた時代を知らないことには驚き!!!
to Heart〜恋して死にたい〜
P.S元気です俊平、、、
あの時代知らないの、、、?!!!
ゲラゲラ笑った夜だった。



彼とは数回デートをして、すぐに会わなくなるだろうと思っていた。
まさかお互い10個も年齢が離れているとは思っていなかったし、彼は若いのだからもっと若くて可愛い子といくらでも出会えると思うから。


2回目のデートを終えて、これでもう連絡はこないだろう。と思っていた。
じゃあねばいばい、と別れて電車に乗り込むと、次はどこ行こうか?とまた連絡がくる。
あ、まだ続くんだ。と率直な感想。
それどころか、今から帰るよのLINEが毎晩届くようになった。
彼は大企業に勤めていて、働き方改革って言葉はないのか?というほど働いている。
その日に帰れればいいほうで、0時過ぎ、夜中2時、明け方まで働くこともある。
それでも今から帰ると連絡をくれる。
マメなのか、ルーティンなのかはよくわからないけれど、私に一通の連絡を入れるより早よ寝なさいと思う。

そんな彼との謎の関係は半年ほど経過してる(笑)
たまに会って、毎日連絡とって、時々もっとこうしてほしいなんて不満なんかも出てきて、もうこんなよくわかんない関係だしLINE返さないで終わらせてやるぞ。と決意する時だってある。

それでも続く日々のやり取り。
時々わたしが不満を伝えて、ごめん。のやり取りだってある。
すぐに別れを切り出してしまう私にとって、不満を伝えることは結構なハードルだったけど、ごめん。と素直に言ってくれる彼に、あぁそうか。これまでだってこうして伝えればよかったんだ。と教えてもらった。
こうして2人の関係はふたりで心地いいものにしていくんだと知った。

この関係にいつか終わりがくるのか
進展する日が来るのかわからないけど
もう会わない、連絡もしないなんて日々が想像できなくなってきてる。

ふたりでおしゃれなお店にご飯を食べにいくのも、ジャンクフード買って外で食べるのも
最高に居心地がいい。
餃子を夢中で頬張るわたしに、そのあとすぐ炒飯をあーんと食べさせてくれる日常、けっこう気に入ってる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?