飛び降りてから_1

飛び降りて（入院して）４０日、やっと日記を書く気になった。

３年前に閉鎖病棟に入院したときは、１日１５ページほど日記を書いた（ネット禁止だったので、紙）ものだったが、今回の入院では痛すぎて、頭を動かすことすらできなかった。腕も痛い。いまだに点滴をされているし……。

相変わらず足は痛いが、気分は良くなってきた。

わたしは４０日前、歩道橋から飛び降りた。

飛び降りは途中で意識がなくなるから痛くない、なんて話を聞くことがあるけれど、わたしの意識は消えなかった。落ちたあと、ポケットに入っていたiPhone SEで119を押した。

緊急手術をされて、腰骨を助けてもらった。左足は、皮膚がひどく腫れていたために手術ができず、外から金属で矯正された。

飛び降りたからか、手術をされたからか、入院して１週間は悪夢がひどかった。

いろいろあって、やっと今。

今日は、入院してはじめて面会。入院して１か月はコロナのせいで面会禁止だったが、面会制限が解けた。

たまには人と喋らないとまずいのかも。

わたしはこの１か月で、自分とも向き合わず、人とも喋らず、自分が生み出した不思議な妄想の中にしばしば入るようになった。

実在する、昔、交流していた男との、ない思い出をどんどん「思い出し」ている。

今日も思い出す。意味はないけれど心は慰められる。