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新時代の幕開け!「宿ありき」の“指名型”で選ぶ、新たな消費者(旅行者)ニーズに応えるために【あめつちメルマガ vol.03】

本日は、「宿泊施設が、地域観光の発信基地になる必要性」というテーマでお届けしたいと思います。

今、旅行業界全体を見渡しながら感じていること。

それは、旅行者のニーズが、「観光地ありき」から「宿ありきで選ぶ」スタイルにシフトしている。つまり、旅行者が宿泊する宿を目的に旅を設計する傾向が顕著になっている、ということです。
 
この流れは、宿選びに限らず、食やアクティビティ(体験)にも通じるもので、個々が旅に出かける理由やその土地を目指す目的が、より明確になってきている証だと思います。
 
たとえば、
 
・絶景の雲海を見たいから、〇〇に行きたい
・かまくらで雪見酒を体験してみたいから、〇〇に行きたい
・地元食材を生かした一軒家レストランに行きたいから、〇〇に行きたい

 
など、従来はメジャーで人気のあった観光地を目指すスタイルから、レアでピンポイントのニーズを満たしてくれる旅へ、

「私はこんな体験がしたいから」、「この土地でしか食べられない食材を提供している話題の店だから」といった、個々の趣味嗜好やこだわりを軸に、主体的に行き先を決めるスタイルにシフトしている、と感じています。

きっと皆さんのまわりにも、その場所を知らなければ絶対に辿り着けないレアなスポットが多くの人で賑わっていたり、田舎で人があまりいない場所に遠くからわざわざ出かける方がいるというケースを、実際に見たり聞いたりする機会が増えているのではないかと思います。 


ではなぜ、そこには多くの人が集まってくるのでしょうか? 

その理由は明快。

ズバリ、その場所には人を惹きつける魅力があるからだと思います。

 
具体的には、

・その土地でしか味わえないもの
・そこでしか体験できないもの

 
など、その土地にわざわざ訪れて体験できることがあることが、大事なポイントだと思います。

それは「らしさ」が際立っているところ、と言い換えることもできます。

(これらの条件に加えて、「あの人に会いたい」「会って直接聞きたい」という人物の魅力、「人」起点になっている旅もあり、これはこれで強い吸引力になっていることも実感しています)
 
「どうしても行きたい」、「〇〇を絶対に体験してみたい」という強い衝動がマグネットとなって、人をその地へと向かわせるのですね。
 
しかし、このようなお話をすると返ってくるのが、

「ここは、他とは違った特別な魅力がなかなか見つからないんです」

というお悩みの声。

でも、そんなことはないと思います。
 
自分たちは身近すぎて気づかないことに魅力を感じる方は必ずいる、と思うからです。
 
ですから、もしご自身で考えてもわからない。外から見た自分たちの魅力が今ひとつ見えてこない、と思われるのであれば、まずは、まわりの方に率直な意見を聞いてみることをおすすめします。

なぜなら、そこには自分たちでは気づけない「盲点」があるから。
そしてその盲点に気づくことで、びっくりするような宝物を発見してしまうというケースも珍しくはないからです。
 
そして情報を集めたら、次のステップではその土地に人を惹きつける要素を紐解いて、コアな魅力を掘り起こした上でメッセージに落とし込み、ぜひアクションを起こしていただきたいと思います。

そして私たちがここで言うアクションとは、「情報を発信すること」です。

全国の宿泊施設はそのお宿ならではの魅力や特徴をしっかりと打ち出していければ、仮にまわりの地域に歴史的な観光名所や、目新しいスポットがなかったとしても、「どうしてもその宿を訪れたい!」という強い衝動が湧いてくるからです。
 
これがまさに、宿が観光地の起点であり地域の玄関口(ゲートウェイ)になる、ということです。
 
宿は、衣食住をはじめ、その場所を彩る伝統工芸などの調度品や器、その地にゆかりのある画家の絵画作品などに、見て、触れて、感じることができるショールームとしての要素を、十分に兼ね備えています。
 
加えて、おもてなしをしてくださるスタッフとの交流や心の触れ合い、そして現地の情報に精通している旅館のご主人や女将さんから得られる情報も含めて、宿泊客にとっては特別な体験になるでしょう。

日本文化をこんなにも存分に、贅沢に味わい尽くすことができる特別な空間は、旅館をおいて他にはないと、私たちは考えています。

その場所で、宿泊客や最長19時間も滞在できる経験は、またとない旅の記憶となるはず。

 今、「観光地ありきではなく、宿ありきで選ぶ」嗜好にシフトしている流れの中で、日本文化の魅力を体現しているお宿という存在は、それだけで大変価値があり、情報発信の起点という意味でもとても重要な役割を担っていると思います。 

そして、旅行者にとって旅の起点という最初のきっかけを作り、そのお宿を介して、さまざまな交流が生まれれば、さらにはその土地のファンを増やし、地域全体が活性化することにもつながります。

もちろん、ファンはすぐに増えるわけではなく、近道も存在しないと思います。けれども、目の前のお客さまとの一期一会の出会い、その一つ一つを大切に。そして、地道に情報発信をコツコツ続けていくことで、それがやがて大きな資産になると考えています。

たとえ時間がかかったとしても、それは、やるだけの価値が必ずあります!

 
ぜひ、お宿が地域を代表する観光の起点となること、日本文化やその土地の魅力を自信をもって堂々と伝えることができる場所という、大きなポテンシャルを最大限に活用して、ブランド力を高めていっていただけたらと思います。
 
弊社のcocodakeが、お宿の情報発信のきっかけづくりのツールとして、またお客さまとの交流を生み出すタッチポイントとしてお役に立てたら嬉しく思います。



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