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フリースクール活動日記 奥多摩(不参加)

 ああ、なんといふことでしやう。
 先週より発症の「帯状疱疹」。そのせいで今週木曜日の活動は欠席せざるを得なかった。せめて、僕の家の近場であれば行けたかもしれないが……
 僕は深大寺を希望、イマンモに連絡し、あと一歩で決定するというところまでこぎつけた。が、いつものことではあるが。なにがどうなったのやら、行き先は深大寺ではなくなってしまった。横須賀を希望したときもだが、僕の提案はあと一歩というところで空中分解するようだ。
 さて。結局、今週の行き先は奥多摩。帯状疱疹を発症していたため、山を何十分も歩いたり、雨の中過ごしたりするのは危険だと思い、熟考の末に欠席を決意した、のだが。
 当日、木曜日の正午。母から電話があった。職場の周辺は快晴だという。家も燦々と日光が降り注ぎ、それほど風があるわけでもなし。Yahoo!で奥多摩の天気を調べてみると、なんと降水確率0%で快晴!最高気温20度で風もなし。好天であるという。
 僕が行けば必ず雨になるというのに、僕が行かなければ快晴。これはいったいどういうことだ。僕は雨男なのだろうか……
 そんなこんなで、僕は静養に一日を費やした。だが、その間に皆がなにをやっていたのかは気になって仕方がない。そのため、イマンモから写真と活動の概要を聞きに、金曜日。午前のみで早退し、これを書く。
 この日、奥多摩へは皆が弁当を持って行った。天気が良く、気温も高いため、河原で焚き火をするからだ。燦々と陽の降り注ぐ河原へ行き、木を持ってきて火を起こす。


 この日、川の水量は少なめ。折角河原に行っても、水には入れないのではないか……皆そう思ったことだろう。ところが。そんな状況でも決して諦めない。それが我等フリースクールの生徒の行動原理。そのため当然ながら、何名かが川へと入ってゆく。龍角散、カッパくん、そしてΧαοσ。この3名は次々に、ライフジャケットを着用しては川へと突入。
 カッパくんとΧαοσに至っては、少し水深が深いところめがけて岩から飛び降りる。まだ気温は20度弱。そんななかよくできたなと思うが。


 翌日金曜日、Χαοσと龍角散は1時間も遅れて教室へやって来た。前日の飛び込みが尾を引いているのだろう。そのうち僕と同じように、体調不良で欠席するのではないだろうか。非常に心配だ。
 さて。突然のことだが僕は龍角散をまったく心配していない。心霊スポットの井戸に石を投げたり、まだ寒さが残るなか川に飛び込んだりとしているが、実際に具合が悪くなったことはほとんどないからである。
 彼が井戸に石を投げ込んだときは、代わって僕が帯状疱疹になり、しばらくの間活動を休まざるを得なくなった。
 今回彼が川に飛び込んだ分の体調不良は、いったい誰が背負ってしまうのであろうか。

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