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雑文「100記事記念 お気に入り作品(短編小説編)」

 先日連載していた「仮面のヒーロー 〜仮面ライダー幻の最終回〜」の最終話が、僕がnoteにアップしたちょうど100記事目だったようです。皆さまが読んでくださるので続けられています、いつもありがとうございます。

 7ヶ月ぐらいで100記事。平均すると2日に1記事ということで、結構書いているように思いますが、雑文やつぶやき、連載物の1話ずつがカウントされているので、実はそこまで多くない。数えるとちょうど50作品ぐらい。しかも、昔書いたものも含まれているので、実際には40作品も無いぐらいでしょうか。

 もう少し早く書けるようになりたいなぁ、と思うけれど、数ばかり求めても仕方がないと思うところもあります。

 僕は「自分が書きたいもの」ではなく「読者が読みたいもの」でもなく、「自分が読んで楽しいもの」を書きたいと思っています。その意味で自分で読み返してしまうような作品が、最も良い。
 残念ながら、もちろん、全部がそのような作品ばかりではないのが現状です。

 ただ稀に、これは上手く書けた、自分でも読むのが楽しい、と思うものが書けることがあります。先日書いた「花にふれて」もそうでしたが、そのような作品を短編小説で3本、ショートショートで3本紹介してみたいと思います。今回はまず、短編小説。

 今回は読んでくださった方の評判とは全く関係なく、作者である僕自身が気に入っているという基準で選んでいます。正直、全く反応が良くなかったものも含まれるという、自己満足企画です笑

短編小説「あの子の飛行世界」

 飛行症。急に人間が飛び立って、2度と戻ってこない現象を巡る「僕」と「あの子」の話。数年前に書いた作品ではあるのですが、未だに気に入っています。

 最初に書いた時は、プロットも何もなく、Facebookのフィードに直で書き始めて、なんかできてしまった、という記憶があります。案外、練りに練った物語より、さらっと書いてしまった作品の方が良いというのは、創作する人あるあるな気がします。少し詩的な文章が好みの分かれるところとは思います。

短編小説「灯りに向けて進め」

「発光人間」という光る人間の人生と恋について。冬ピリカグランプリで特賞をいただいた作品です。
 読者の評価は関係ないと言っておきながら、僕のnoteで一番スキを集めた作品をラインナップしてしまいました笑

 もちろん賞を頂いたという意味でも思い入れが深いのですが、作品としても気に入っています。先ほどの作品もそうでしたが、普通の世界に何か一つ「異物」が入り込んでいて、それを前提に話が進むような話が僕は好きかもしれません。
 ここで主人公である発光人間自身が異物でしたが、他の人と全く同じ人間なんて当然いないわけで、それは一般化できるのかなぁ、と思っています。

短編小説「月を斬る」

 主人公である「私」が訪れた「剣の墓場」と、その墓場を守る「墓場守」をめぐる、存在の意義を問う物語。

 出ました、正真正銘、読者から反響があったとは言えない作品。スキは8件(ありがとうございます!)、コメントは頂けなかったという感じですね。
 読了に20分かかる1万字ぐらいの長めの作品で、トーンも明らかに暗く、そりゃ受けないわ、という作品ではあるのですが、個人的には気に入っています。
 主人公が得た「存在」に関する思想に興味があるのと、1万字ある中で20文字ぐらい、すごく好きな一文があって、その一文を読むために読み返したりします。


 そんなわけで、他にも気に入っている作品はあるのですが、その中でも3本、紹介させて頂きました。もしよろしければお読みください。
 明日はショートショートも3つ挙げてみたいと思います。

 ところで、普段、友人や知り合った人に「小説を書いている」と言うと「どんな小説を書いているの」と聞かれることが結構あるのですが、この答えが難しい。今回作品を並べてみて改めて思いました。
 ミステリじゃないしホラーじゃないし、恋愛小説でもなければ人間ドラマでもない。二次創作でもないしBLでもないし、ファンタジーでも純文学でもない。
 結局「色々書いているよ」と答えて「ふーん」で終わってしまいます。

 今回紹介したものに限らず、僕が「こんな小説を書いている」とうまく伝える説明の方法、誰か教えてください笑

(了)

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