辛い過去は忘れてしまいなさい、と言われました。今日の言葉#52

久しぶりに、
10年以上前に英語を教えてくれていた
アメリカ人の先生(今は友達)と話した。

彼女は80近いおばあちゃんだ。

私がアメリカに来たばかりの時、
こちらで大学院に入った時、
就職活動をした時、
子どもが生まれた時など
いつもそばで
私を支えてくれていた恩師でもある。

彼女と久しぶりに話して、
最初に住んだその町がどうだったか、
というような話をした。

色々な話の中で、
私は、大学院の授業は本当に大変だった、と話した。
こんなことが辛かった、
こんなことが原因かもしれない、などと。

すると彼女はこう言った。
「そんなことなんて忘れてしまいなさい」
と。

それがちょっと引っかかったので考えてみた。
私はどうしてアメリカで大学院に行ったのだろう。
私にとっては忘れたい過去なのだろうか。

そして、少し気がついたことがある。

私の専攻したのは「NPOマネジメント」で
過去の仕事ともそれなりに関連があった。
その当時は、いつか日本に帰るかもしれない
と思っていたので、
日本のNPOや市民活動を強くして、
より助け合いやコミュニティーの力が強い、
弱い人が生きづらくない社会を作っていきたい、
自分がそこに貢献していきたい、
という思いがあった。

最近気がついた、
「先に何があるのだろう」と考える力。

あの時目指していた
自分の思いや理想を思い出せたら、
今描く自分の「こうなりたい」の理想像に
改めて付け加えたいと思えた。

あの時学んだスキルは
生かされていないけれど、
あの時の思いと挑戦を
今に繋げて、
先にあるものを見ていきたいと思う。

今日の言葉#52

無理にポジティブな面を探さなくてもいい、ただその時何を考えていたのかを思い出そう

hana

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