202302_美術展
2023年2月に読んだ本や鑑賞した映画、美術展の感想をまとめようとしてたんだけど、予想以上に長くなったので美術展は記事を分けることにしました〜
なのでこの記事は美術展オンリーで書いていきます!
※最後まで書いてみたらめちゃ長文になっちゃったので、興味のある部分だけ読んでいただくのがいいかもです!リンクで飛べなくてすみません。
早速ですが2月に行った美術展はこちら!
5つ行ってるってことは毎週末何かしらの美術展に行ってるってことか〜。ほーん。
エゴン・シーレ展
ウィーンが生んだ若き天才
これは観てすぐに思いの丈をTwitterで語ったのでそれを貼り付けます。誤字が多いのは申し訳ないです…
この日は本当に快晴で、美術展に行きまでの道も楽しかったんだよね!
ここで述べている「画家のタイプ」はあくまでも私個人の感想なので、こういう括りが存在するわけではないです。
最後のツイートにも書いたけど、正直、私はエゴン・シーレの作品は魅力的に感じています。だけどやっぱり、当時でも性犯罪と判断される行いをした人を現代の企画展で「天才」と表現することは適切ではないと思う。過去の人を今の法律や価値観、感性で裁くのは違うことは大前提として、作品の見せ方や切り取り方などもっと違う方法はなかったかな?と私も考えているところです。
この"才能"と"犯罪やモラル"って結構密接に関わっていると私は感じていて。さらにその"才能"が"天才"の部類だと、例え犯罪を犯しても、なんだか許されてしまうというか、崇められる傾向も強いなと思っています。だけど、どんなに何か特出した才能があっても、社会を生きている以上最低限のモラルが守れないのを、才能だけで許容するのは良くないのではないか…ということを、いつもぼんやりと考えています。自分の中でもまだ答えは出てないので、多分ずっと考え続けることになるんだと思う。
かたや、じゃぁその人が作った"作品"に罪があるのかと言われると、"作品"自体には罪はないわけで。でも、特に学生の頃はその時代に読んだ本や漫画、観た映画や鑑賞した絵画、聴いた音楽などが自分を形成する一部になることは多いと思う。個人的感覚だと、特に本や漫画は作者の価値観や性癖などが顕著に作品に出ると思っているので、それを制限なく摂取することが良いのかと言われると…
けど、「表現の自由」にあるように誰かに自分の表現を規制されるのは違うし…と考え始めると常に無限ループに入っちゃう…これも常に考え続ける問題だと思う。エゴン・シーレ展の感想だけで約1,000字書いてる…
こんなに書いたのに結論がなくてすみません。
次!!!!
仲條正義名作展
資生堂パーラーのパッケージをデザインした方です。
なかなかの強い個性を感じました。まぁ業界的に個性が強くないとやっていけないんだろうな〜。展示横にあるコメントから、昭和感をひしひしと感じ、世の中が変わってきてよかったな…と思いました。
ディオール展
心ときめいた〜!!!!一番シンプルな感想として楽しかったー!!!
デザイナーによって同じブランドでもこんなに違うんだ!?ってことに驚いた。今まで「ディオール」としか認識してなかったので、時代や人によってブランドって大きく変わるんだな〜と感じました。人って大事だな〜
このドレスは日本人として「やられた!」と悔しくなっちゃった。こんな素敵なドレス、日本人が作りたかったじゃん!?!?
マリア・グラツィア・キウイさんはディオールで初めてクリエイティブディレクターに任命された女性だってことを知り、それだけで応援したくなっちゃった。タロットカードや占いをモチーフにしたスカートが可愛い〜!!
ジャンフランコ・フィレさん、「女性が動くと、その後には必ず痕跡が残るのです」って表現されるの、おしゃれすぎない!?!?私もこんなこと言われてみたい…
ジョン・ガリアーノさんの「センスがないより、センスが悪い方がまだマシだ」はロックすぎて「それはそう!!!」ってなったよ。確かにセンスってまずは表現してみないと、センスとしての形が見えないもんね。
あとさ〜、このドレスタワーがさ〜…とっっっても美しい表現でリアルに魅入ってしまった…
美しいよ〜〜!!!実際に観ると写真の100倍は素敵でずっと観てられる。
あと、この写真がすごく素敵で、
静と動を撮るという概念に、これも悔しくなっちゃった。これは写真家なら自分でやってみたかったのでは!?と思ったけどどうなんだろ?逆にメジャーな手法なのかな??
パターンの部屋(?)も素敵すぎてため息が出ちゃうよ…
1点1点ももちろん素敵なんだけど、このコンセプトと魅せ方…!!!!王者の貫禄を感じました。圧倒的美!!!!!
この端正な白から、グラデーションの部屋(?)には色が着いた作品として飾ってあるの、センス…!!!!!と膝をつきました。
最近気づいたけど、私は色が好きなのでグラデーションなんて萌えの塊すぎる。綺麗だよ〜、ずっと観てられる…
あとさー!
この鏡の上にトルソーを置き、スカートの中を見せる手法、ドレスの展示として最高じゃん!!!!!と感動した。なんかずっと感動してるな。
とっても楽しい企画展でした!自問自答ガールズとしてもディオールの理解が深まったよ!いや〜、心が潤った!!!!
あの、、ここまでで約2,000字なんだけど、読んでくれてる方、飽きてきました?大丈夫そ?
美術展を一括りにするのちょっとまとめきれないかな〜?
けど今回はこのまま進めます!がんばれ!
オルデンボルフ展
ディオール展とセットでチケットを取っていたので鑑賞。でも、それぞれ別の日に取ればよかった〜と思うほど、私には今までなかった視点や課題提起をもらった企画展でした。
映像を鑑賞する系の企画展は初めての経験だったんだけど、みんな自分が気になる題材の映像を観て自由に行き来できる空間がなんかよかったな〜。
この企画展で私はウェンデリン・ファン・オルデンボルフさんを初めて知ったんだけど、「映像制作を対話構築の契機と捉えた多角的な実践を続けてきた」人らしく、複数の題材をテーマにした映像がそれそれふんわり区切られた空間で流れてるのは、1つ1つに見える問題が常に複数結びついていることを表現してるのかな?と思いました。
植民地主義の映像を観たのだけど、正直"植民地"についてしっかり考えたことがなく私にとってはとても衝撃というか、情報量が多くていっぱいいっぱいになってしまった…でもそうだよね、自分を語る上で「生まれた国」「育った国」「母国語」ってとても大事だけど、そこに日本ほどの統一性が強くない国もあるよね。と改めて気づきました。植民地主義の軸で世界を見ると、また見えてくるものが違うよな〜と漠然と感じたり。日本は植民地になっていなく、母国語も日本語で、そういう面では「自分は日本に生まれた日本語を母国語とする日本人である」という意識にブレが発生しにくい国なのかもしれないな、と今まで考えたことがない目線を与えてもらったな。
ただ、この日は色々重なり体調が優れなくて(ウィルス系が原因ではないよ)、ディオール展でいっぱいだったところに、このオルデンボルフ展で、私にとっては情報量が多く受け止めるキャパをオーバーし、マジで具合が悪くなってきたので速攻帰りました。全部観ることが出来なかったのが心残り。別の機会があったら、今度は万全の体調でこの1本のみを観に行くぞ!
日本の風景を描く
ちょっと日本画がどんなものなのか知りたくなり、日本画を専門に取り扱っている山種美術館へ!
この美術館は初めて行ったんだけど、行くまでの道にパティスリーが多く、寄り道せずに行くのが大変だった。歩いたことない道を歩くの、新しい発見があったりして楽しくて好きです。
日本画はね〜、というか風景画の鑑賞が私は不得意なんだな、という新たな発見がありました。不得意というかあまり興味が持てないんだろうな〜
綺麗なんだけど、迫力を感じられない(これは日本画だからなのか?違うのか?)というか…私は描いた人の思考を絵から覗き見る行為?が好きなのかもしれないな???これに関しては作画方法は関係ないような気もするけど…
なので終始「ふむ。」って感じで鑑賞してしまった…これは日本画だからなのか風景画だったからなのかを判断すべく、また違うテーマの日本画を観たいな!
以上!2月に行った美術展でした!
いやはや、漫画の感想文でも本/映画の感想文でも「気持ちが消化不良気味」って書いたけど、最後には実際に体調悪くなってるの笑ってしまう。新しい情報や視野をインプットすることは大事だけど、自分のキャパを把握して私!
3月は自分の体調(主に気持ちの消化状況)をみながら楽しもう!
以上!解散!
2月の漫画感想文はこちら
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