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アメリカ 債務減額のネゴシエーション

こんにちは、アメリカ法律相談です。

 いまアメリカでは、個人向けクレジットカードの借入れによる負債が多く、レポートでは全国平均のカード未払い残高は、$9,712だそうです。今日は借入による負債(Debt)と、そのトラブルに対する救済方法(Debt Nagotiation)についてお話したいとおもいます。コロナ禍のアメリカで負債にお悩みの方の参考になれば幸いです。

クレジット未払いの初期段階にできること

 未払いの初期段階にできることがいくつかあります。クレジットカード会社にコンタクトして、以下のようなHardship Assitanceを依頼することです。

A. Monthly Minimum Payment を下げる事を依頼
B. Interest を下げる交渉をする
C. 支払い延期を依頼する

それでもCredit Cardの残額が支払えない時にどうするか?

1 Debt Consolidationをエージェントに依頼


前提条件:エージェントに手続きのコストが発生します。

エージェントは通常すべてのクレジットカード会社に交渉をして支払い延長、Interest 停止、Penaltyを停止の交渉をして毎月決まった金額を残額がなくなるまでの交渉をしてくれます。債務者は毎月払える金額をエージェントに支払いその金額を各クレジットカード会社に案分して支払いをします。

メリットは、

1 債務を完済する事が可能
2 自分で各クレジット会社に支払いをする事が必要なくなる
3 民事訴訟される事を防止
4 個人破産をする必要が無い

デメリットは、

1 残額全額を支払う事になる
2 クレジットスコアがガタ落ちする
3 債務者が支払いが出来なくなるとクレジット会社はエージェントを飛び越えて民事訴訟を起こせる。
4 クレジットカードは使用できなくなる

2 Debt Negotiation (減額交渉)


減額交渉は、クレジットカード会社にクレジット残額の半分又はそれ以下の支払いで残額を完済する交渉をする。という事です。

メリット は、

1. クレジットカードの記録にはPAID となる
2. クレジットスコアは左程落ちない

デメリットは、

交渉が妥結した時点で支払額をBank Cashier’s Check、又はWire Transferで5-7日以内に一括払いをする必要があります。

3 個人破産申請をして 債務を裁判所決定で免責にしてもらう ($0にすること)


 申請には各種の資格が必要です。これについては今後の記事で詳しくご説明する予定です。アメリカの破産法は債務者を諫める法律とは異なり、債務者に再スタートを促す非常に個人にとって優しい法律です。

  幣事務所でお手伝いしました減額交渉では一つのクレジットカードの負債残額 $13,000をわずか$4,000で交渉した例もございます。個人破産では個人のクレジット残高合計が$230,000 あったものを$0にした例もございます。

 お一人で悩んでいる間に、負債額というのはどんどん増えて行きます。辛い時こそ、前向きに、そして早期に専門家に相談することで、あなたの人生の再スタートも早く訪れます。

ご質問ございましたら、弊所ウエブサイトからご相談ください。


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