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掌の世界から抜け出すこと

掌の世界(スマホ)にばかりいると世の中の広さを忘れる・・
と以前綴っていた。

これって、スマホばかりだけではないと思う。
限られた自分の目の前のことに注視していると
もっと別の世界があったり
選択肢があったり
いい出会いがあったり
可能性があったりすることを
みすみす失念してしまうと思う。

例えば、車があることで
いつでもどこでも知らない街に出向くことができる。
飛行機に乗ればもっと遠く‥別の国にも行けることが出来る。

ネットにさえ繋がっていれば、必要な情報を瞬時に
得ることが出来る。
ただそれは、世界全体をすべてを網羅しているわけではない。

例えていうなら、元宇宙飛行士の野口さんが宇宙人やUFOってあるのかという質問に対して

”宇宙は広いので。銀河系だけ見ても、10万光年ぐらいある中で、僕たちって、本当に僻地にいるので、わざわざこんなところに宇宙船を持ってくるとは思わない。僕が今、銀河系の大統領だったら、『あんな端っこ行かなくていいから』って絶対言っている”

ちなみに野口さんが
JAXAを卒業しようと思った時に考えたことは、「宇宙だけじゃ狭いよな」ということ。

それは、先日勤務先の上司が退職すると決めた。
上司だけれども、同期でもあった。
長い間お世話になったと思っている。

何度も退職を考えて
何度もだましだまし来ていたけれど
これ以上無理をすると壊れてしまうから
壊れる前に辞めることにしたんだと。
久しぶりに、体調いかがですか?と連絡をしたら
体調はすこぶる良くなったけれど
仕事してないと不安なんだよというので
まだ心の中のスマホを手放してないんだなと思い、
きっと今は本来の自分を取り戻そうとしてるだけなので、近いうちになんでもっと早くそうしなかったんだろーなーって
思うはずですよと伝えておいた。
そして今まで吐き出すことのできなかったあれこれを少しだけ教えてくれた。

世の中便利になったけど、スマホみたいに
自分の世界がそれだけで完結してしまう。
しかし、珍しくスマホを持たない私の友達もまた新聞を隅から隅まで読んで
朝からテレビを観ているけど
あれこれの不安をつぶやくので
きっと何も情報を得ない生活のほうが
良いんだろなー仙人にみたいにさ。
なんて思ったりする。

宇宙飛行士だった野口さんの名言より

なにしろ生まれて以来見てきた全ての人々、全ての生命、全ての景色、全ての出来事は、目の前にある球体で起きたことなのだから

宇宙だけじゃ狭いぜ!なんて
セリフ。かっこよすぎたろ。



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