家族からみた彼。私からみた彼。

今日は友人(70代)の娘さんからの撮影依頼。

5年前2週間通いつめていたとある街で交通整理をしていた友人。

毎日同じ時間にカメラを片手に持っている私に興味をもってくれたのか、「にいちゃん何撮ってるんだ?」と話しかけてきてくれたのがきっかけでした。

最初は、友人の休憩時間に話すことが多かったけど

工事が終わる日。「にいちゃんご飯にいこうや」と、誘ってくれたことがきっかけで、彼の人生を色々と聞かせてもらいました。

会社の社長をやっていたこと

娘さんの結婚に反対して、いまだに関係がギクシャクしていること

薄暗い居酒屋の仄かな光に照らされた友人の顔はどこか寂しそうで

私は思わず、「娘さん夫婦と家族写真を撮らない?」と提案していました。

最初は「え?」と困惑したような表情だったけど

今、娘さんと向き合わないとダメだってことを必死に伝えていた私に友人が折れる形で、後日娘さん夫婦と家族写真を撮ることになりました。

娘さんと初めて会って思ったのは、まさに友人の娘だなって性格です。

性格がそっくりすぎて(笑)

失礼な言い方をすればぶっきらぼうに見えるけど根は優しい人。

娘さんからの一言目は「父親から聞いていた友人がまさかこんな若い人なんてびっくりした。」と言われました(笑)

そりゃ、そうですよね。私も娘さんの立場だったらどういうこと?ってなります(笑)

友人が着替えてくると言って席を外してる間に、娘さん夫婦には

友人として私が聞いてきた二人への想いをひたすらネタバレしました(笑)

娘さんの不器用さが心配だったこと。

旦那さんへどう接していいかわからずに冷たい態度をとってしまったこと。

まだ結婚前に既に子供を身ごもっていたことに対する不安。

どの話も聞いたことがないと娘さん夫婦は驚いていましたが

家族だから言えないことってやっぱあると思うんですよね。

知らない人だからこそ話せること。

親、社長、その他いろいろな肩書きが邪魔をして

素直になれない。

私が会った友人は、親でも社長でもなく。ただ歳が離れた友人。

そんな距離感だからこそ、聞けた本音を

余すことなく勝手に伝えてみました。

友人が娘さんと和解したいことがものすごく伝わってきてたので(笑)

しばらく友人が着替えから戻ってきて

娘さんが泣きながら友人の胸に飛び込んでいくのが一番良い瞬間だった。

そのあとはずっと旦那さんと私だけがニヤニヤしてました(笑)

そんな出会いから5年

毎年家族写真を撮らせてもらってる友人家族

時を戻したかのように、娘さんとお父さんのラブラブぶりが面白くて

今日も楽しく仕事をさせてもらいました。

ありがとう。これからもずっと幸せでいてほしい。

大好きな家族です!