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世界は数字でできている?数霊のはなし

前に言霊のお話をしましたが、今回は数霊についてお話しようと思います。

日本古来の数の数え方

最近はめったに聞くことはなくなりましたが、私のおばあちゃんは数を数えるときに「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつ、むぅ、なな、やぁ、ここの、とぉ」と数えていました。

この数え方は「ひふみ祝詞(のりと)」が由来だそうで、日本神話で天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩屋に閉じこもってしまい、世界中が闇に包まれてしまったとき、天児屋命(アメノコヤネノミコト)が奏上したとされる祝詞の冒頭部分です。
なお、天児屋命(アメノコヤネノミコト)は、天照大神(アマテラスオオミカミ)を岩屋から導き出した立役者であり、今でも言霊の神様として崇敬されています。

ひふみ祝詞(のりと)とは
神道の祝詞の一つで、「ひふみ」から始まって、清音47音が重ならずに構成されている言葉のこと。

ひふみよい むなやこともち
ろらねしき るゆゐつわぬそ
をたはめく かうおえにさり
へてのます あせゑほれけ

ひふみの言葉の意味は諸説あり、実際のところ正解はわかっていないようですが、私は以下のような解釈をしています。

ひ ⇨ 火(魂)が生まれ
ふ ⇨ 風を受け
み ⇨ 水を浴び
よ ⇨ 世を見る
い ⇨ 忌みを解し
む ⇨ 無を知る
な ⇨ 菜を食し
や ⇨ 屋を建て
こ ⇨ 子を産み
と ⇨ 人となる

魂は、一で生まれ、十で人となります。赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるときに、十月十日間かけて魂から人になる予備体験をし、生まれてきます。このように人間にとって、一から十という数は魂の成長、そして神との繋がりを意味する大切な数であるといえます。

また、私が占いで使用する九星気学は、一から九の星で読みます。十の概念はありません。九星気学が、人間界の出来事を読み解くことに焦点を当てた思想だからかもしれませんね。(ちなみにタロットの世界観は0から始まります。その話はまた今度…)

ひふみ祝詞は強い浄化力を持っていて、願い叶える効果があるのだそうで、ぜひ清らかな気持ちで唱えてくださいね。古より神道において唱えられてきたひふみ祝詞は、日本人であることの誇りと喜びをあらためて認識させてくれる、そして、言葉に託した先人の想いが言霊として集結された至極のものなんだと思います。


よかったら私のサイトも見てみてくださいね。


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